トップページへ |
青年のページ
裁判所と労働組合
Q&Aコーナー
(2時間目)
|
|
裁判所と労働組合Q&Aコーナー |
全司法労働組合青年協議会 |
 |
つづき(2/3) |
 |
 |
(翔)「じゃあ先生,さっきの黒板消し当番のことが,裁判所についての授業の一部だっていうのは,どういうことなんですか?」
(判沢先生)「さっきの黒板消し当番の件は,裁判所で扱われる様々な裁判のうち,「民事裁判」という争いごとをみんなに理解してもらうためだったんだよ。」
(さくら)「『ミンジサイバン』って??」
(判沢先生)「裁判所があつかうのは,民事裁判,刑事裁判,行政裁判,家事審判,少年審判の
5つなんだけど,そのうちの一つが民事裁判なんだ。『民』っていうのは,一般市民とか,私的な会社とかを意味するんだ。日々の暮らしの中で,市民同士又は会社同士とかのトラブルがあったとするよね。そのトラブルが,本人同士ではどうにも決着が付けられない場合だってある。ちょうどさっきの黒板消し当番の件で,翔くんと佐藤くん両方の記憶があやふやでどちらの当番か分からなくなってしまったような場合だね。そういう場合に,裁判所に裁判の申し立てをして,『法廷』という専用の部屋で双方が言い分をぶつけ合い,証拠を示したり,証人を呼んだりして自分の言い分の正しさを訴えるんだ。」
(さくら)「あ,さっきの私の発言『日誌にはその日のいろんな当番の人の名前が書いてある』って,裁判所で証拠を示したみたいね!」
(判沢先生)「そうそう!で,私がみんなの意見を聞いて,確認していたよね。あれが,実際の裁判では,裁判官のすることなんだよ。」
(翔)「サイバンカン?うーん,分かんないなぁ。」
(判沢先生)「裁判官というのは,裁判を行う際に,言い争っている人(これを当事者という。)双方の言い分を公平な立場で聞き,また関係する証人の証言や,証拠品などから総合的に判断して,法律を正しく使って事件に決着を付ける人のことだよ。法律の専門的な知識が必要となるから,『司法試験』という専門試験に合格しないとなれないんだ。」
(児童A)「ボク,『ベンゴシ』って言葉も聞いたことある!」
(判沢先生)「お,えらいねー!ベンゴシ(弁護士)というのは,民事裁判では当事者が言い分をぶつけるのを助ける役目をするんだ。つまり,『弁(話すこと)』で『護(まもること)』をする『士(資格を持った人)』なんだよ。これまた,『司法試験』に合格しないとなれない職業だね。」
(さくら)「先生,私は『ケンサツカン』って言葉を聞いたことがあります。」
|
 |
|

全司法労働組合 東京都千代田区隼町4-2
最高裁判所内
TEL 03-6272-9810
InternetExplorer 4.0、Netscape Navigater 4.0以上でご覧ください。 © 全司法労働組合, Inc. 2001 All rights reserved.
|
|
|