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            裁判所と労働組合 
            Q&Aコーナー 
            (2時間目) 
             
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                    つづき(3/3) | 
                 
                
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                         (判沢先生)「ほうほう,ケンサツカン(検察官)も聞いたことがあるかい。検察官は,主に刑事裁判で活躍する人なんだ。」 
 (さくら)「『ケイジサイバン』??」 
 (判沢先生)「刑事裁判というのは,犯罪を犯した疑いのある人を被告人として法廷に出頭させ,ホントにこの人が犯罪を行ったのか,証言やいろんな証拠から判断して,無罪か有罪かを決め,有罪なら一定の刑罰(罰金を払わせたり,刑務所に入れたりすること)を被告人に科す裁判なんだ。」 
 (さくら)「その裁判で、検察官はどう活躍するんですか?」 
 (判沢先生)「普通はまず,疑わしい人を警察が逮捕するよね。この段階では,この人は『被疑者(犯罪を行った疑いをかけられている人)』と呼ばれるんだ。この被疑者を実際に法廷に出させて有罪,無罪,刑罰の軽い,重い等を決めてもらうよう,裁判所に訴えるのが検察官なんだよ。この訴えることを『起訴する』と呼んでいるよ。起訴されると,被疑者は『被告人』というふうに呼び方が変わるんだ。」 
 (翔)「じゃあ、そこには、さっきの『ベンゴシ』って人は登場しない…の?」 
 (判沢先生)「おっと残念!ここでも弁護士の登場なんだよ。弁護士は法律の素人である被疑者が,誤って罪を着せられることがないよう検察官と言葉でたたかうんだ。また,たとえ罪を犯したことが判明しても,特別な理由があった場合は刑罰を軽くしてくれるよう,裁判官に訴えたりするよ。つまり刑事裁判では,検察官と被告人(弁護士がサポート)の両者が言い分をぶつけ合い,最後に裁判官が判断を下して決着を着けるというわけさ。」 
 (翔)「へぇ〜、そうなんだ〜。じゃあ先生、他の裁判はどんな裁判なんですか?」 
 (判沢先生)「翔くん、興味を持ってくれてありがとう。他の裁判…まず、行政裁判というのは,国民と国等の行政機関との間の裁判だ。例えば,国のある事業(国道をつくるとか)で,ある国民の田んぼが勝手に埋め立てられたとしよう。国民としては自分の土地を自由にする権利があるから,国を訴えて,裁判でたたかうことができるんだ。これは,民事裁判の当事者の一方が,国等に変わったと思えばいいね。 
                         
                        次に、家事審判,少年審判だけど,これは家庭裁判所というところで行われるよ。家事とは,ここでは家庭内のもめ事のことで,これを調停(チョウテイ)や審判(シンパン)によって決着をつけるんだ。 
 (さくら)「『チョウテイ』?『シンパン』?また難しい言葉が出てきちゃった。」 
 (判沢先生)「心配しなくていいよ。ちゃんと説明するからね。 
                         
                        『調停』というのは、当事者間のもめ事の解決のために、第三者(裁判官と特別に選ばれた調停委員という人たち)が仲介して(見守る形で)、当事者に解決の合意をさせる手続きのことだよ。 
                         
                        これに対して『審判』というのは、裁判に近い手続きなんだ。でも、家庭内や少年の非行といった問題は、普通の事件以上に人間関係の調整を重視すべきだという考えがあって、これをもとに、「裁判」とはちょっと違った手続きになっているんだよ。 
                         
                        また、ここで言う『少年』とは,ここでは20歳未満で犯罪を犯したり,犯すおそれのある少年を指すんだ。この少年に対し,審判を行うのが少年審判だよ。 
 
(児童A)「先生、いろんな裁判があるみたいだけど、それってどこでやってるの?」 
 (判沢先生)「うん、民事,刑事,行政の各裁判は,『地方裁判所(一定の場合には簡易裁判所)』というところで扱われるんだ。地方裁判所は,各都道府県庁の所在地と,北海道の函館,旭川,釧路に置かれていて,全国で50庁あるんだ。これが本庁で,その周りに支部もあって,支部は全国で合計202庁だよ。ちなみに簡易裁判所が扱うのは,お金の損害が少ない民事事件とか,比較的罪の軽い犯罪に関する刑事事件だよ。この各裁判所を地域ごとにまとめているのが,全国8つの『高等裁判所』だよ。
                        8つとは北から順にいくと,札幌,仙台,東京,名古屋,大阪,広島,高松,福岡の
                        8つだよ。地方裁判所での判決に不満があれば,高等裁判所に場所を変えてさらに裁判を続けることが出来るよ。これを控訴(こうそ)というんだ。そして全国の裁判所のとりまとめを行うのが,東京にある最高裁判所だ。高等裁判所での判決でもまだ不満なら,最高裁判所に訴えることもできる。これを上告というよ。このように,日本の裁判は三審制といって,1つの事件を3つの裁判所で判断してもらうことが出来るんだ。人間が裁くんだから,誤りが起こらないとも限らない。そこで裁判を慎重に行うために考え出された制度なんだ。 
 (翔)「うーーん。いろいろあって,一気に覚えられないよ,先生。」 
 
                        (キーンコーンカーンコーン・・・) 
 
 (判沢先生)「そうだね。この辺で 2時間目は終わりとしようか。分かりづらかったら、何度でもこのページを読み返してみてね。 
                         
                        ここまでは導入部分だよ。これから、裁判所で働く人たちと、その人たちがつくっている労働者の助け合い会・・・「労働組合」について授業していくよ。では3時間目まで休憩!」 
 
                        (クラス全員)「先生ありがとうございましたー!」 
                         
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      全司法労働組合 東京都千代田区隼町4-2 
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      TEL 03-6272-9810 
 
       
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