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最高裁は、8月末に財務省に提出した2027年度概算要求について、職制を通じて職員に周知を行いました。事件数が増加に転じ、法改正やデジタル化によってますます繁忙になる職場では、書記官30人を含む101人(裁判官と合わせると121人)の減員要求に対して、「理解できない!」の声が広がっています。
本記事では、これまでに全司法本部に寄せられた職場の声を紹介します。
全司法は秋季年末闘争の最高裁当局との交渉で引き続き「理解できない!」の声を集めて当局に突きつけるとともに、11月27日には抗議の全国一斉「定時退庁行動」を未加入者も含めた全職員に呼びかけています。

当局が説明する2027年度概算要求 ※イメージ図
踏ん張ってる職員もいつか倒れてしまいます
職員は繁忙、当事者対応等色々なことでしんどさを抱えている状態です。誰も潰れていない、休職者が出ていないからその部署は回っているのではありません。
ギリギリの状態で健康に支障をきたしながら何とか状態を保ちながら辛うじて仕事をし続けている職員が現場にいることを理解して欲しいです。
このままだとギリギリの状態で踏ん張ってる職員もいつか倒れてしまいますし、1人倒れると連鎖的に倒れていってしまいます。
ホワイトな職場と喧伝するなら、事実を作ってください。
(マカダミアナッツ)
結論ありきで減員しているようにしか見えません
減員する余裕はないと思います。
民事係を見る限り、デジタル化により書記官が中核的事務に注力できるようになったという状況ではないと感じています。PDF化する作業が地味に時間がかかっており、いつも残業しています。
自分は家裁で書記官をしていますが、家裁はデジタル化により更に繁忙になるのではないかと危惧しています。効率化を実現するために現場として努力するのは勿論ですが、そもそも使用するシステムが必要な作業を多くするような設計はやめてほしいです。
勿論、事務の不慣れや不明点について確認する時間が増えている部分もあり、そこは今後自ずと改善されてはいくと思います。その後に減員するなら分かりますが、結論ありきで減員しているようにしか見えません。
(蕎麦好き)
「ホワイト」と言われた時代も終わった
職員周知を受けた職場では、全司法に加入していない人も「裁判所は公務職場の中ではホワイトと言われていたのに、その時代も終わったんですね(新任書記官)」「今よりもう少しいい条件なら早期退職が増えそうですね(中堅書記官)」と感想を漏らしていました。
「人員の確保のみ…」というのは人員確保に最大限努力した上で言える言葉です。
こうした声が出る状況は最高裁が思い描いている「中核事務に注力できる体制」ですか?
(ヤマ)
「こんな組織だと思わなかった…」
4月期に採用された職員が言っていました。
「裁判所は人を大事にする組織だと聞いていました。でも、入庁してみると、遅いPC、現場無視の令状事務集約、事件部のフレキシブル化など意味のないPTにいきなり参加させられる…どれも採用のときに教えられなかったことばかりでした。これって詐欺じゃないですか?おまけに人が減らされるらしいですが、忙しくて減らされる要素は微塵もないのに何故なのでしょうか?こんな組織だと思わなかった…」
最高裁は、今後の良き裁判所生活を期待して入庁してくる新採の未来を奪うな?
(カワ)
現場の意見を聞いて未然に事故や不具合は防ぐべき
デジタル化は予定通りに進んでおらず、mintsを代用しているが、もともと書類の提出用に設計されたものであり、チームスやRоооtS間のデータ移行の手間、事務官の手動による新着通知や記録としての閲覧性が低下し、従前より手間がかかっている。
本人訴訟が増えており、書面のスキャンの手間が増大しているが、担当する事務官のパソコンのスペックが低く、余計に手間がかかっている。A4片面ではない書面の読み込みやタイトル付けが大変である。超過勤務制限のある事務官が昼休みにサービス残業してやりくりしている。東京地裁民事部企画官からは取り下げだけのために膨大な書証をスキャンせよとの指示も来た。
裁判官の誤審ニュースが増えている。休日起案もしているが、記録をきちんと読んでいないと思うこともある。異動の多い裁判官の仕事をサポートするのが書記官であるが、デジタル化の処理に追われており(マニュアルに記載されていない内容も多い)進行管理は裁判官任せになっている。手続保障は国民の信頼に繋がる事項である。
裁判官、ベテラン書記官、若手事務官の離職や長期病休者が多く、これらを見込んでおかないと本当に人数が足りなくなる。夜勤を大規模庁に割り振ると前後2日の勤務ができず余計に仕事が回らない。
M365は使用しにくい。リンク、アップロード、ダウンロードが必要だし、アプリも一覧性が低い。チームスは不具合が多すぎるし登録に手間がかかる。現場の感覚では導入により特に人員を削減するほど効率化したと思えない。
国民、国会、弁護士から苦情が出てから対処するのではなく現場の意見を聞いて未然に事故や不具合は防ぐべきである。
今の方針を押し通すと、今後大量の離職を招くことはくれぐれも認識されたい。
(書記官A)
常に人手不足で残業
これからデジタル化を進めていく中で、減員要求する意味が分かりません。私が所属する家裁では、書記官は、家事部は常に人手不足で残業、少年部は家事へのシフトによる減員で同じく人手不足です。裁判官も常に多忙です。
ここで減員要求するという前例を作ることは、財務省にもそうした組織だと認識させ、近い将来に増員要求に転じた際に要求が通りにくくなることは明白です。
今回のような当局の一方的な姿勢は、あってはならないことだと思います。
(A)
真面目に働くことがつらくなってきました
率直にガッカリしました。真面目に働いている人は本気でショックを受けています。怒りもあります。この裁判所の組織は良くならない。もう真面目に働くことが辛くなってきました。あと6年頑張って辞めようかと考え始めています。6年は子供が高校卒業するまでです。中堅事務官も相当辞めると思います。夫も中堅書記官で毎日残業して夫婦で倒れそうになりながら仕事してもう辛いです。管理職は毎日早く帰って行きます。なんか間違った組織になってませんかね。
(N・N)
何とか我慢してカバーしてきたのは現場の職員
当局はこれまでも合理化・効率化・最適化などといった言葉を使ってきたと思います。しかし、次のとおり過去を振り返ると、実際には様々な問題がありました。ほぼ問題が解消されていないことから、今後も過去と同じような問題が生じると思います。問題点を何とか我慢してカバーしてきたのは現場の職員です。減員では、もはやカバーできない状況になるのではないでしょうか。減員することに理解できるものではありません。
【書記官事務の整理】
書記官事務が合理化・効率化されると期待されたが、結局、どれもこれも書記官がしなければならない事務となって、事務が増加した。
また、「書記官事務の整理」の考え方がシステム開発に反映され、書記官が考えてすべき事務はシステム化すべきでないとされた(例えば、確定日の入力はシステム化すべきでないとされた)。結果、合理的・効率的なシステムが開発されなくなった。
例えばNAVIUSは、書記官事務の整理の考え方を反映させ、また、開発費用を抑えたシステムにしたところ、使い勝手の悪さと長期間の停止などの不具合により、使い物にならなかった。
【民事裁判デジタル化】
RоооtS、TreeeSは度重なる開発遅延が生じた。
また、システムによる合理化・効率化・統一化を目指しても、結局は「各庁の実情に応じて」の事務処理とされ、合理化・効率化・統一化がなされない。特にフェーズ3開始後はmintsの利用によって、事務がより複雑化・煩雑化された。
【コミュニケーションツール】
courtsポータルのコンセプトがあるものの、それが反映されておらず、どこにどのような情報があるかわからないし、情報へアクセスしづらい。
情報がcourtsポータル、チャット、チャネル、メールにより送付され、情報を探す負担が大きい。
(書記官K)
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