国公労連は2月20日から22日にかけて「2026沖縄支援・連帯行動」を実施し、全国から40名を超える仲間が参加しました。本行動は、沖縄の歴史と現在も続く米軍基地の問題を現地で学び、平和と民主主義のあり方を考える重要なとりくみです。3日間にわたり沖縄各地を巡りました。

「世界一危険な基地」と呼ばれる普天間飛行場

深刻な騒音被害に悩まされる嘉手納基地
普天間・嘉手納基地で基地負担の実態を確認
初日は、宜野湾市にある米軍海兵隊の普天間飛行場(普天間基地)と嘉手納町・沖縄市・北谷町にまたがる極東最大かつ最重要の米空軍基地である嘉手納基地(嘉手納飛行場)を視察しました。
普天間飛行場には「欠陥機との批判が強いMV―22オスプレイが約20機配備されているほか、市街地の中心に位置しているために「世界一危険な基地」とも称されています。2004年の沖縄国際大学へのヘリ墜落事故や2017年の普天間第二小学校(校庭)へのヘリ窓枠の落下をはじめ、近年も部品落下事故が相次いでいるなど、周辺住民は日常的に危険と隣り合わせで生活しています。また、夜間訓練も実施されるために、昼夜を問わず深刻な騒音にさらされている実態を目の当たりにしました。
現地ガイドの下地輝明さんからは、沖縄国際大学へのヘリ墜落事故の際、米軍が現場を封鎖したために日本の警察や消防による捜査・活動が制限され、日本側に提供された調査報告書の大部分が黒塗りにされていたため、十分な情報開示がなかったと説明がありました。日本の主権が侵害されている重大な問題です。
あわせて、沖縄の米軍住宅(アメリカ本土の生活水準に基づき、30畳以上の広いリビングや2箇所以上の浴室、3箇所以上のトイレが標準装備された「アメリカンサイズ」の物件が主流で、100u超えの部屋も珍しくない)は、「日米地位協定」に基づき日本政府が土地・施設を提供していることや、建設・維持費は主に日本政府の「思いやり予算」(正式名称は「同盟強靱化予算」で、防衛関係費の一部として防衛省予算に組み込まれている)で賄われている実態も紹介され、衝撃を受けました。
平和祈念公園やガマで沖縄戦の実相に触れる
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| ひめゆりの塔 |
2日目は平和祈念公園、ひめゆりの塔、ガマ(戦時中の避難壕)を巡り、戦争の悲惨さと沖縄戦の実相に触れ、平和の尊さを胸に刻む一日となりました。
特に印象に残ったのは糸数豪(アブチラガマ)への入壕体験です。自然の石灰岩洞窟であるアブチラガマは、住民が避難した場所であると同時に日本軍の陣地・倉庫として使用されていました。数々の悲劇が起きた場所(「生」と「死」の場所)で、沖縄戦時はひめゆり学徒隊の看護活動の場でもありました。閉鎖空間であるために、電灯を消すと、1センチ先も見えない絶対的な暗闇に包まれ、洞窟内は静寂に包まれているために滴り落ちる水滴の音が大きく響き、「完全な闇」の中で天井や壁から水滴が滴り落ちていく音や感覚は避難生活の過酷さ・厳しさを痛感するものとなりました。
旧海軍司令部壕・対馬丸祈念館を見学し、行動を締めくくる
最終日は、旧海軍司令部壕と対馬丸祈念館を見学しました。
沖縄からの学童疎開船「対馬丸」は、アメリカ軍の潜水艦に撃沈され、784名の学童を含む1484名が犠牲となりました。沖縄戦の凄惨さを象徴する出来事であり、戦争がもたらした深い傷跡を学び、平和への思いを新たにしました。
高まる「新しい戦前」への危機感
日本政府は、「安保3文書」に基づき、沖縄を含む南西諸島の防衛力を強化するとして、2026年度予算案で過去最大となる約8・8兆円の防衛費を予算計上しています。これに対し、住民を巻き込んだ地上戦の惨禍を「最大の反省」とする沖縄県内では、再び沖縄が戦場になる危機性(「新しい戦前」)に危機感が示されています。
今回の行動は、沖縄戦の歴史や米軍基地の問題を現地で学び、沖縄県民の思いに寄り添う貴重な機会となりました。沖縄県民とともに「戦争する国づくり」反対の国民的世論を広げていくことが重要と強く感じた3日間でした。
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