8月から各地連の定期大会が開催されています。東京、近畿、九州(いずれも8月5日)、北海道、中国(いずれも19日)、中部(19・20日)の大会の様子をお伝えします。
北海道地連
欠員補充を強く要求
北海道はこの4月期に14名の人員削減がありましたが、退職等で年度途中の欠員があった場合に、当局は「内部の事務分担を見直す」と言ってすぐに補充しないことが多く、「欠員補充されるまでは」と頑張っていた職場の人員が削減された実態が報告されました。これに関わって「職場で病休者が多く、今年は2名の現職死亡があった。こうした場合に後補充や代替要員をきちんと確保して欲しい」との発言がありました。
組織強化・拡大に関わっては、若手組合員に対するフォローのとりくみとして地連オルグやウインタースクールに期待する意見が出されました。
東京地連
組合員に声をかけ続けることが大事
地連執行部から「組合員を増やす・執行部をはじめとした組織の力量を上げるための活動」を中心に運動方針の提案がありました。これを受けて、各支部のとりくみが報告されるとともに「自分が組合員でいるのは、良くしてもらったという思いと、何かあった時に助けてもらえる安心感があるから。組合員に声をかけ続けることが大事だと思う」との発言がありました。
要求課題では、病休や休職などがあった際の人員配置、超過勤務の実態把握がされていないこと、長野・上田支部と新潟・長岡支部の宿日直廃止要求、運転手の新採用を求める等の発言がありました。
中部地連
デジタル化の上高団交渉に手応え
「残業は当たり前、毎朝8時には全員が出勤している係もあるが、超勤はつけていない」「異動希望があるにも関わらず、面談で『1年目だから異動はない』との対応があった」といった問題が報告されました。
組織強化・拡大に関わっては「コロナ禍でできていなかった組合員の交流会を再開した。集まることにより交流を深めていきたい」との発言があり、青年部の活動を積極的に進めているとの報告もありました。
地連が実施したデジタル化をテーマとした上高団交渉について「良かった。ワークライフバランスや超勤問題をテーマとした交渉も良いのではないか」との発言がありました。
近畿地連
組織と青年の会議が意思統一の機会となった
「60歳までに5級」の要求に関わって「中高年は大問題と受け止めているが、若手はより良い職場環境を求めて転職する考えを持っている。この状況を真摯に受け止めるべき」との発言がありました。また、この課題での署名の集約数が不十分であったことについて指摘する意見もありました。
地連が4月期に向けて、組織担当者会議と青年の会議を同時に開催したことについて「意思統一の機会となった」と前向きに受け止める発言があり、各支部から新採用の加入拡大についての経験が語られました。
その他、賃金、人員、デジタル化、赴任旅費、宿直等の要求課題で発言がありました。

近畿地連大会の様子(8月5日)
中国地連
組合活動は明るく、楽しく、元気よく
7日にあった人事院勧告について「若手には手厚いが、物価高騰に見合っておらず不満」「通勤手当、特に新幹線の手当てについて何の言及もなく不満」と言った発言が出されました。
超勤実態の把握について、管理職の声かけがやられている職場もある一方、「管理職が現認しても声かけしていない」実態も少なくない様子が報告されました。
組織強化・拡大に関わっては、「新採用の早期加入はある程度すすんでいるが、早期に脱退する人がいるのも事実、脱退させないためのとりくみフォローも大事にしていきたい」「組合活動は明るく、楽しく、元気よくやっていく」「労働組合が何をしているか、折衝や交渉について説明をしていきたい」等の発言がありました。
九州地連
国民に目をむけた予算と運動が必要
情勢に関わって「政府は賃上げが必要と言いながら何の手も打たず、逆に防衛費を増額している。国民に目をむけた予算とさせるための運動を盛り上げる必要がある」との発言がありました。
職場実態では「若手職員のメンタルや中途退職が多い。働きやすい職場となっていない」との指摘がありました。
組織強化・拡大に関わっては、「集まるとりくみは大切。集まることにより共感が生まれるし、若い人に影響も与えることができる。職場会を重視し、未加入者も集めるなどのとりくみが必要」との発言がありました。
また、「せいふうまつり」(地連主催の友好祭典)の成功や、全司法大運動の議員要請行動の成果について発言がありました。

九州地連大会の様子(8月5日)
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