共感を作り、仲間を増やして運動をすすめること
 |
公務で働く青年たちが久しぶりに集合 |
6月26日〜27日「夏の国公青年セミナー2022」が開催され、久しぶりに全国から集合参加者を募り、多くの青年が交流を深めました。このセミナーは青年層の「要求実現に向けた行動を学び・行い」「交流の場をつくる」ことを目的にしており、公務職場で働く各組織の青年が集まり、講義や班別での意見交換、交渉を行いました。
1日目の講義では、国公労連の笠松調査政策部長から「一時金遡及減額の問題点」をテーマに、2021年度の人事院勧告がどんなものだったかを振り返りつつ、今回の一時金の減額調整が会計年度を超えて行われ、さまざまな問題が生じていることを指摘しました。
また、国公労連の大門組織担当部長からは「不当な扱いに対する労働組合の期待と役割」をテーマに講義があり、不当な扱いに対抗していくためには、共感を作り、仲間を増やして運動をすすめていく重要性が強調されました。
内閣人事局・人事院・財務省に青年の実態を伝える
班別での意見交換では2日目に予定している各交渉相手(内閣人事局・人事院・財務省)がどのような組織なのかを学習するミニ講義や各組織の職場実態や青年の切実な要求などを出し合いました。
2日目は、各交渉相手に対して、初任給や賃金の引上げ、通勤手当や宿日直手当の改善、宿舎確保・改善や住宅事情調査の見直し、行政・司法の体制・機能拡充などを求め、青年の実態を伝えました。
参加者の声
 |
交渉で発言する
仲程さん |
福岡から国公青年セミナーと人事院交渉に参加して
福岡から夏の国公青年セミナーと人事院交渉に参加しました。
1日目のセミナーでは、一時金減額、不当な扱いを受けている実態や労働組合が政治について考える意味などについて話がありました。
一時金減額について、金額にすると約4万〜6万程下がると考えるとびっくりしましたし、年度を超えての減額となるということにもびっくりでした。
不当な扱いを受けている実態では、講師から職場環境が悪いために若手組合員が退職せざるを得なかった事例が紹介されました。講師自身が涙を見せる場面もあり、とても心苦しくなる気持ちもありました。苦しむ青年をこれから作らないためにも、組合活動を通して自分に出来ることは何かを考えながら、楽しめる職場を作れるような取り組みをやっていきたい!という気持ちになる講義でした。
人との距離を近づけてくれる組合は大切だと実感
政治について、私自身、あまり関わりを持ちたくないという気持ちが今まではありましたが、組合活動をするには政治に関心を持つのも必要だというような講義も受けて、自分が組合としてやりたいことを実現するために一歩でも進みだすには、多方面から物事をとらえる観点を持つのが重要だと感じました。
初の人事院交渉は全司法でやるような交渉とは違うということを肌で感じました。国家公務員の制度や規則を決めている組織に対して、どんな言葉を選んで伝えればいいのか迷いましたが、自分の職場の現状を踏まえて言いたいことは言えたのかなと思います。ただ、伝え方が甘かったという反省もあり、次回参加する機会があれば、もっと準備をして臨みたいという気持ちになりました。
全日程を通して、普段話せないような組織・職種の方たちと話せて、いろんな視点から物事をとらえているなということが感じ取れ、自分を見直すとてもいい経験になりました。今回参加して一番感じたのは、コロナ過で人との距離が離れている時代になっているからこそ、組合という組織が人との距離を近づけてくれている事は大切なことだなと思いました。これからもみんなのために組合活動をしていきたいです。
|