全司法青年協は、8月24日から25日にかけて、愛知県蒲郡市で第28回定期総会を開催しました。代議員・オブザーバー・来賓等、合計60名が出席し、2018年度運動方針案をはじめとした全ての議案について、全会一致で可決しました。なお、新たに、議長には米島徹さん(愛知)、事務局長には山戸優明さん(広島)が選出されました。
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団結がんばろう! |
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米島新議長 |
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山戸新事務局長 |
青年活動の原点は「つながる」こと
第28回定期総会は、総会議長に奥田健太代議員(岐阜)、副議長に橘内裕平代議員(福島)を選出して開会しました。 執行部を代表して、古田議長があいさつを行い、職場の労働条件の改善や国民のための裁判所の実現等、困っていることや、やりたいことに全司法を使ってほしいと語った上で、定期総会や友好祭典を通し、語り合い、交流を深めてほしいと呼びかけました。
その後、来賓として、全法務省労働組合青年婦人協議会の野村議長からあいさつを受け、全司法本部の中矢委員長からあいさつとミニ講義を受けました。 続いて、2018年度運動方針案の提案で、米島事務局長は、青年活動の原点である「つながり」を活かし、人員確保や賃金・手当の改善などの要求実現に結びつけること、裁判手続等のIT化の運用や裁判事務支援システムの機能等に対しては、長く関わる青年もその経過を注視し、意見を伝えていく必要があること、大量退職期を見据えて組織強化・拡大をすすめることなど各課題のとりくみについて提案しました。
家裁調査官の繁忙 青年の目にも明らか
議案に対する討議では、代議員・オブザーバーからのべ41本の発言があり、活発な討論となりました。
家裁調査官については、本庁から支部への人員シフトや育児休業取得者の同一職種での代替要員が確保できず、繁忙に拍車をかけている実態の報告がありました。また、家裁調査官の職場では、依然として、残業しづらい雰囲気や超過勤務を申請しづらい雰囲気があることが複数の支部から報告されました。
法廷警備員については、裁判員裁判への関与や、社会的に注目を集める事件、要警備事件の増加により、その役割が高まっています。しかし、少ない人員で、他の業務と兼務しながら高裁管内全ての法廷警備業務に従事しており、その負担の大きさが報告されました。また、法廷警備員等の少数職種にもきちんと目を向け、労働条件の改善などにみんなでとりくんでいくことが確認されました。
ニーズを把握し、的確な声掛けを
組織強化・拡大については、「組合に加入する理由も加入を躊躇する理由も多様化しており、その人に合った方法で働きかける必要がある」「加入後には、その人のニーズに合わせて活動への参加をすすめる必要がある」との意見がありました。また、「採用直後には『給料が出ておらず、収支が分からないため入れない』との回答があったが、継続的な働きかけが加入に結びついた」との報告や、「役員をお願いする時には、とりくみたいことを明確に伝えることが大切である」との発言がありました。この他、管内支部の組合員とのつながりを大切にするために、青年組合員によるLINEグループの活用、管内支部からの青年部役員の選出等の工夫例が紹介されました。
教宣紙分担、作成計画を
教宣活動については、教宣紙作成の遅滞を防ぐ方法として、担当者を固定せず、持ち回りで作成していることや、掲載内容や配布したい時期等から作成計画を立て、執行委員会で意識付けを行っていること等が報告されました。また、青年部の活動や楽しさを新採用職員に伝えるための手段として、教宣紙のバックナンバーを配布していることが報告されました。
レク活動については、ボウリングやBBQ、クリスマスパーティーなどのほか、ビール工場見学などの企画ツアーを利用したものや青年部での一泊旅行、子どもに戻って「ケイドロ」でもり上がった話など、各支部から様々なレク活動が報告されました。また、今年度は実現しなかったものの、次年度は、地連や青年協と協力する等して、他支部とのレク活動の合同開催をしてみたいという発言もありました。
仲間を増やし、みんなでとりくもう
討論を受けて、米島事務局長は総括答弁で、「様々なとりくみに協力してくれる仲間を職場に増やし、みんなで決め、みんなでとりくむ組織を作ることが重要である」と述べ、要求の前進、組織の拡大に向けて、それぞれの持ち場で、お互いに力を尽くす決意を固め合うことを呼びかけました。
引き続く議案の採決では、全議案が満場一致で可決されました。また、役員選挙では、立候補者全員が満票で信任されました。
国公労連の役割・活動を学習
定期総会の後には、国公労連の笠松鉄平書記次長を講師に招き、学習会を開きました。笠松書記次長は、国公労連が1府7省と人事院、裁判所などの労働組合で組織され、人事院や内閣人事局と交渉を行っていることや、4つの専門部を設けて運動をすすめていることなど、「国公労連の役割とその活動」について講義をし、「役員を続けられるのも楽しいからである。楽しい組織、活動にしてほしい」と呼びかけました。
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