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職場大会で報告する間地連書記長 |
6月21日〜22日、組織強化・拡大の課題で、北海道地連の間書記長とともに釧路支部の本庁分会と帯広分会を訪問しました。
両分会での昼休み職場大会に参加し、直接組合員の皆さんに本部の活動とその成果をお知らせして改めて全司法への結集を呼びかけ、21日夜には役員のみなさんと支部における運動の進め方や労働組合の活動について意見交換を行いました。
最高裁回答を活用し、一緒により良い職場を
職場大会では、直前に実施した最高裁との交渉で勝ち取った前進回答を紹介し、交渉において「回答」として伝えられることは現時点での最高裁の方針であること、方針である以上、本来は全国のすべての職場で回答どおりに組織運営がされるべきところ、現場の管理職や職員が回答を理解していなければ方針どおりの職場にはならないことを伝え、「勝ち取った回答を活用して、私たち労働組合の運動でより良い職場を作っていきましょう」と呼びかけました。
また、交渉は「職場にどういう課題があって、それについて労働組合(職場)がどういう解決を求めているのかがきちんと伝わるシステム」だと説明し、交渉がより充実したものとなるよう、「職場実態や職場の要求を本当につかんでいるのは全司法だと言える活動」をしていくことが大切であることを伝え、組合員のみなさんの結集を呼びかけました。
組織拡大についても、未加入者への加入のよびかけに、職場での結びつきを持っている組合員一人ひとりが協力してほしいと訴えました。
「万能薬」はなくても、「処方箋」を持って働きかけよう
帯広分会では組合員のみなさんに発言を求めたところ、「脱退した人への再加入の呼びかけや再任用職員に対する呼びかけで、効果的な言葉はありますか」との質問が出され、職場でも組織拡大の重要性が認識されていることを心強く感じました。
組織拡大に万能に効く「魔法の言葉」はありませんが、働きかける相手の置かれた状況や要求をふまえた「処方箋」を持って働きかけることが大事だとお答えしました。
結局、私なりの思いを伝えることにとどまった感はありますが、本部から支部・分会の組合員に直接訴える機会がなかった中で、本部の思いを伝えることができたのは、有意義な機会になったと思います。
4月新採用は全員加入を達成
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釧路支部の役員のみなさんと |
機関役員との懇談では、支部役員から「職場での対話活動」を基礎に据えた「新たな組織方針」に基づいて、すべての職場で職場会を4回ほど実施し、その中で組織拡大も進んだ経験が話されました。
釧路支部は今年4月に5名の新規採用職員を迎えましたが、新採用職員に対して職場の中で全司法への加入を呼びかけ、全員加入を達成する成果につながっています。
今回も本庁分会の昼休み職場大会には新加入の4名を含む33名(43名中)が参加、帯広分会でも17名(20名中)の組合員が参加してくれましたが、ここにもそうした日常活動の成果が現れていると感じました。
「厳格化」でなくなる余力
オルグの中では、支部の折衝や交渉の実態をお聞きしたほか、令状センターや裁判手続のIT化について意見交換をしたり、職場の実状を伺ったりしました。
全国的に増員が厳しい状況にある中、北海道では過去4年で53名の純減が押しつけられ、釧路では本年4月にも書記官1名が減員されています。
また、採用された時点から即戦力としての働き方が求められることから、若手に余裕がないという声が出されたほか、郵券の管理をはじめとして事務が厳格化されていること、適正化が過度に強調され、より緻密な事務処理が求められるもとで、事務の簡素化・効率化を検討する余力がなくなっていることなども指摘されました。
最後に、今回のオルグでお世話になった釧路、帯広のみなさん、ありがとうございました。
(本部書記次長鳥井絵美)
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