もうすぐ4月 本気で組合員を増やそう
鳥井組織部長・古田青年協議長対談 |
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笑顔で、端的に「入ってほしい!」と伝えています |
全司法は2月〜4月期を「組合員拡大強化月間」と位置づけ、全国で「組合員を増やす」ことに集中したとりくみをすすめています。4月には採用、異動があり、職場の顔ぶれが大きく変わります。そうした中、役員だけでなく、職場の組合員みんなのとりくみとして、今年は本気で組合員を増やしたいと思います。4月に向けて、仲間を増やすためにどうとりくむのか、鳥井組織部長と古田青年協議長が話し合いました。
異動期こそ「頼れる仲間がいる」メリットを
古田 もうすぐ4月の異動期ですね。内示が終わった職場も多いようですが、異動する人も、しない人も落ち着かない時期ですね。組織のとりくみとして、異動期に大切なことは何ですか?
鳥井 異動してきた組合員には、新しい職場になじんでもらえるように、なるべく早く顔を合わせる機会を作りましょう。異動先で仕事のことなども気軽に相談できれば、心強いと思いますよ。「頼れる仲間がいる」というのは、全司法の大きなメリットです。
また、異動は未加入の人と新しい「つながり」を作り、改めて加入を働きかける機会にもなります。そういう視点を持って声をかけてほしいと思います。
古田 異動する人や新採用職員を気持ちよく迎えるために必要なことは何でしょうか。
鳥井 早く、しっかりとした準備をすることですね。歓迎会を企画したり、声をかけたりするうえで、誰を送り出して、かわりにどういう人が来るのか、できるだけ早く把握しておきたいですね。
古田 そのためにも、異動の情報を共有したり、異動連絡をきちんとすることは大切ですね。
加入は権利、必ず組合の紹介と働きかけを
古田 新採用職員の皆さんへの加入の働きかけも大切ですね。
鳥井 働く上で、労働組合は自分の身を守るために役立つ組織のひとつです。裁判所に採用された人に、全司法を紹介して、加入の機会を提供することは、先輩職員としての責任だと思います。
古田 この間、全司法では「加入は権利」だと言っていますよね。社会人になったら、自分たちの職場のあり方に責任を持つためにも、本来は「入るのが当然の組織」だと説明しています。
鳥井 そうした説明を最初にきちんとするためにも、採用直後の働きかけが重要です。歓迎会やガイダンス、その後の働きかけの方法など、事前に計画を立てて準備しておくことが必要ですね。
古田 いつガイダンスや歓迎会をするのか、どんな内容にするのか、加入の呼びかけは誰がするのか、配置される職場に組合員の先輩はいるのか、考えることや検討することはたくさんありますね。
青年の意見を大切に、職場みんなで働きかけ
鳥井 計画を立てる時は、青年の意見を積極的に取り入れてほしいですね。
古田 たしかに、新採用職員の気持ちが一番わかるのは年齢や経験が近い青年です。
鳥井 でも一方で、青年だけに任せるのではなくて、組合員みんなで働きかけていくことが大事だと思います。職場で一緒に仕事をする先輩が、信頼関係を築いていく中で加入の呼びかけをすると、新採用職員も話を聞きやすいのではないでしょうか。
明るく、信頼されるふるまいを
鳥井 これまで加入の働きかけをしてきて、こういうことが響くとか、こういうことは気をつけたほうがいい、ということはありますか?
古田 私は、笑顔で、端的に、明るく「入ってほしい!」と言うように心がけています。
鳥井 ガイダンスや説明会は文字どおり「説明」で「働きかけ」ではないから、あらためて一人ひとりに、きちんと「入ってほしい」という気持ちを伝えることが大切ですね。
古田 あとは、愚痴や裁判所の悪口を言わないように気を付けています。
鳥井 それはどうしてですか。
古田 採用直後、希望を持って裁判所に入ってくる人たちに対して、働く場所の悪口を言うのは印象が良くないかな、と思って。新採用職員向けの歓迎会で先輩方が、「過去にこんな酷いことがあったんだ」とか「当局は職員や職場のことを何もわかっていない!」と話しているのを聞くと、少しはらはらしてしまいます。採用されたばかりの人にそれを言うのはどうかなと。まずは新採用職員に「この人の話は聞いてみようかな」と思ってもらうことが大事だと思っています。
職場に全司法の存在感を示していこう
古田 採用後、数年経ってから加入した青年に話を聞くと、「最初のガイダンスや歓迎会の後は特に勧誘はなかった」と聞きます。
鳥井 最初に加入に至らなかったとき、そこで加入にむけた働きかけをやめてしまったのでしょうね。
古田 昨年4月の様子を見ると、採用から半年以上経って複数が加入した支部がありました。意識して声を掛け続けた結果だと聞いています。
鳥井 採用直後のガイダンスや歓迎会での加入にむけて全力でとりくむことはもちろんですが、そこで上手くいかなくても、あきらめずに粘り強く声を掛け続けていくことが必要ですね。あわせて、日常的に職場の中で全司法の活動を語ることが大切だと思います。職場の課題に全司法が真面目にとりくんでいる姿を見せることが、新採用職員だけでなく、未加入の人たちも含めて職場での信頼を高めていくことになり、それが加入にもつながってくると思います。
古田 全司法の存在感を職場に示していくことが、組合員を増やすうえでも、一番の基礎になるんですね。
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