2018年春闘の情勢とたたかいの構え
 |
総括答弁する長岡書記長 |
官民共同のとりくみに青年の行動参加を
情勢に関わって、現在安倍政権が成立させようとしている「働き方改革」関連法案の高度プロフェッショナル制度や超勤の上限規制、裁量労働制の問題点が指摘され、民間との共同したたたかいや地域に足を踏みだしていく決意が語られた。また、18春闘における大幅賃上げ実現に向けた闘いでは、内部留保の還元が労働者の賃上げに結びつくことが指摘され、トヨタ総行動に最大限結集する決意が語られた。組合員全員結集、地域における官民共同のたたかいを軸とした春闘のとりくみを職場から展開するとともに、次世代育成の観点から、青年の行動参加を臆することなく呼びかけてほしい。
2017年秋季年末闘争の中間総括
独自交渉・朝ビラの経験を共有し、一歩踏み出そう
職場諸要求実現に向けた各支部のとりくみの成果や今後の課題について報告があった。
団体交渉を例年より早めたことで、結果として当局を早く動かすことができ、目に見える要求の前進と組合員の信頼につながった経験が語られた。また、地連・支部の独自行動として朝ビラ行動の実践についても報告された。いずれも組合員に労働組合の姿を見せることができ、参加者や職場からの反応も良かったとの感想が示されている。諸要求期からのとりくみが自信となり、執行部の足腰を鍛えるものとなっていることも明らかである。朝ビラ行動は当局をはじめ職場に全司法の主張や要求を伝え、要求と組織の前進にとって大きな成果をもたらすとりくみである。
これらの経験を全体で共有し、「あの支部だからできる、うちでは難しい」などと決めつけず、自主的・自立的な活動に一歩踏み出そう。
主な課題とたたかいの具体化
休日含め、実働に応じた超勤を認めさせるよう追及
職場諸要求に関わって、行(二)職の昇格発令、庁舎設備、所持品検査、代替要員の確保、家裁調査官の育成新施策をはじめ、多くの発言があった。職場実態として受け止め、今後の運動に活かすとともに、現場でも下級裁当局への追及を強めてほしい。
サービス残業根絶に関わって、休日の超勤を認めさせていくことの必要性が語られた。実働に応じた超勤を認めるよう最高裁を追及したい。長時間労働や不払い残業が社会問題となるもとで、職場の長時間労働の是正やサービス残業根絶の課題と労働法制改悪の課題を結びつけながらとりくみをすすめたい。
全司法大運動
「数の追求」と「世論形成」に意識的にとりくもう
全司法大運動については、各支部でとりくみを押し上げていく工夫や決意が示された。「数の追求」と「世論形成」をはかることを目的に意識的にとりくんでいきたい。今年度も衆参法務委員を中心に地元国会議員事務所要請行動を提起するが、県内に法務委員がいない支部も含め、裁判所の人的物的充実の必要性を広げていくとりくみをすすめたい。
組織強化・拡大
職場会で意思統一し、新採用を仲間の輪に
4月の新採用職員や未加入者の加入拡大に向けた決意が語られるとともに、次世代育成の重要性と各支部の工夫したとりくみも報告された。職場会での意思統一を軸に、職場を巻き込んだ組織拡大にとりくんでいきたい。この時期を特に重視した新たな組織方針を踏まえ、18春闘は組合員を増やすことにこだわり、本気となったとりくみをすすめていこう。
人間関係が希薄化していると言われる職場状況の中で、組合員一人ひとりと向き合い、対話活動や教宣をはじめとする職場への情報提供など、当たり前の活動こそが全司法から心を離させない唯一の方策である。仲間を大切にし、全司法の輪の中から離さず、新採用職員を迎え入れることができれば、自ずと組合員は増えていく。そうした展望を組合員一人ひとりが確信とし、必ず組合員を増やしていくという強い気持ちをもって、全司法一丸となって奮闘していく決意を固め合いたい。
|