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畑野議員に要請(5月26日議員要請行動) |
2016年度の全司法大運動「裁判所の人的・物的充実を求める請願署名」は、6月19日、第193通常国会において衆参両院で採択されました。通算21回目の請願採択となる今回も、与野党を問わず24名の紹介議員を得られたことは、裁判所の人的・物的充実の必要性の世論が国会内で確実に広がっていることの表れです。
署名数3年連続増
紹介議員は衆参で24名
今年度の最終署名集約数は、3年連続で増加となる3万7327筆となった他、地元選出国会議員事務所への訪問・要請行動も昨年度実績を上回る13支部において25名の議員に対する要請が行われました。また、すべての支部からの署名集約を達成し全司法大運動のとりくみは、全体として回復基調にあるといえます。
5月26日には、全国から30名の組合員が参加のもと、とりくみの総仕上げとして中央での国会議員要請行動を展開しました。この結果、自民、公明、民進、共産、希望、沖縄の風、維新の各政党・会派(この他、無所属)から、衆議院14名、参議院10名、合計24名の紹介議員を得ることができました。昨年以上に多くの政党・会派から紹介議員を得られたことに加え、新たに紹介議員になっていただけた国会議員もいることは、私たちが求める裁判所の人的・物的充実の必要性について、国会内での世論形成がすすみ、理解と共感が広がっていることを表すものです。
厳しい情勢の中、
予算確保の大きな力に
また、3月24日には中矢中央執行委員長が「裁判所職員定員法の一部改正法案」の審議に際し、参考人として国会招致され、全司法の基本的立場を表明しながら意見を述べるという歴史的な出来事がありましたが、このことは、裁判所の機能充実を求める全司法のとりくみの正当性が、多くの国会議員に認知されている証拠ともいえます。
国会には毎回、数多くの請願が提出されますが、採択に至るものは数えるほどしかありません。第193通常国会の法務委員会案件では17の請願が提出されましたが、採択されたものは2つだけであり、そのうち一つが「裁判所の人的・物的充実を求める請願」です。請願採択を得ると、請願事項は内閣へ送付され、政府や最高裁は請願事項を誠実に処理する義務が発生します。このことが、厳しい情勢の中でも毎年一定の増員等を着実に実現させるなど、私たちの要求実現に必要な裁判所予算を確保させるための大きな力となっています。こうした全司法大運動の意義や効果に確信を持ち、引き続き次年度も請願採択をめざして全国での奮闘が求められます。
紹介議員一覧(敬称略)
―衆議院14名―
【自民党】
宮川 典子
若狭 勝
奥野 信亮
宮路 拓馬
【公明党】
大口 善徳
遠山 清彦
【民進党】
階 猛
逢坂 誠二
枝野 幸男
横路 孝弘
柚木 道義
石関 貴史
【共産党】
畑野 君枝
【日本維新の会】
谷畑 孝
―参議院10名―
【民進党】
田名部匡代
宮沢 由佳
杉尾 秀哉
【共産党】
仁比 聡平
【希望の会】
森 裕子
木戸口英司
福島 瑞穂
【沖縄の風】
糸数 慶子
伊波 洋一
【無所属】
山口 和之
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