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労働組合の価値は、人と人とが結びつき、助け合うこと |
4月の異動期は、組織強化・拡大のためにとりわけ重要な時期です。
そんな春のとりくみについて、職場のすべての組合員のみなさんに、全司法本部の中矢委員長から呼びかけます。
職場をもっと明るくするために
4月の異動で、多くの職場で人の入れ替わりがあったことだと思います。
そこで、この4月からの職場でのとりくみとして提案したいのが、全司法がみんなの「居場所」を作ることです。
労働組合で「居場所」と聞くと、書記局をイメージされる方も多いでしょう。実際、休憩時間に書記局に組合員が集まれるように、いろいろな工夫をしている支部もあると聞いています。書記局は組合員みんなのための共用スペースです。機関役員のみなさんは書記局を整理整頓して、組合員が気軽に集まれるようにしてみてはどうでしょう。
ただ、ここで「居場所」と書いたのは、実際の場所のことではありません。
異動期には多くの人が新しい環境のもとで仕事を始めますが、採用されたばかりの新採用職員はもちろんのこと、ベテラン職員であっても、配置部署が変わると、大なり小なり戸惑いを感じる人が多いものです。そんな時、組合員同士で声をかけあったり、相談しあうことができれば、新しい仕事や職場にスムーズに馴染むことができるのではないでしょうか。そうして、組合員のために職場で「居場所」を作ることも、全司法の大切な役割だと考えます。
あわせて、職場での歓迎会などにも積極的にとりくんでいただきたいと思います。支部などが組織的に実施するものだけではなく、組合員のみなさんが自主的に職場で歓迎会・昼食会を実施するなど、ぜひ、いろいろと企画してみてください。4月の異動期にそうしたとりくみができ、みんなの「居場所」ができていけば、職場はもっと明るくなると思います。
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中矢委員長 |
組合員同士の結びつきを強めよう
そして、まずは「あいさつ」から、組合員同士が意識的に声を掛けあいましょう。近年、職場の中での人と人との結びつきが以前よりも弱くなっているという感想をよく聞くことがあります。そのことが全司法の活動を難しくしている一因だという指摘もあります。また、ミスを少なくして仕事をすすめるうえでも、メンタルヘルスなどの健康管理の面からもマイナスの影響を与えているという意見もあります。
そもそも、労働組合の最大の価値は「団結」つまり、人と人とが結びつき、助け合うことにあります。労働組合が本来持っているそうした役割を活かし、組合員同士の結びつきを強めて、お互いの「居場所」を作っていきたいと思います。そのことが、裁判所の職場が働きやすい職場であり続けるためにも重要なことだと考えます。
日常活動、加入呼びかけをもっと楽しく
全司法が今とりくんでいる「組織強化・拡大プロジェクト」では「日常活動の充実・強化」をとりくみの柱の一つとして打ち出していますが、職場会や教宣紙の発行・配布、行動への呼びかけといった労働組合の日常活動も、「指示されたから」「やらなければならないから」ではなく、人と人の結びつきを作り、みんなの「居場所」を作るための活動としてとりくむことができれば、私たちの活動ももっと楽しいものになってくるのではないでしょうか。
そうしたとりくみの中で、新採用職員はもちろん、異動で転入してきた人たちにも、全司法への加入を職場の中から働きかけていきましょう。
この4月、全司法の活動を通して裁判所の職場の中にみんなの「居場所」を作りたい、そのためのとりくみに加わっていただくことを、すべての組合員のみなさんに呼びかけます。
中央執行委員長
中矢 正晴
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