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情勢や中央行動の意義などを学習して、午後の行動へ |
3月9日、全労連・国民春闘共闘委員会は、戦争法廃止、賃金の大幅改善、労働法制の大改悪反対などの課題を掲げて、中央行動を実施しました。全司法からは青年を中心とした全国から21名の上京団に、本部・在京支部からの参加者を加えて43名が結集。午前中の全司法独自の学習会から始まり、日比谷野外音楽堂で開催された総決起集会、国会請願デモ、国公労連の学習決起集会に参加しました。
憲法に依拠し、国民の理解と納得のもとで要求前進
3・9中央行動は、3月中旬の春闘最大ヤマ場を前に、政府・財界に対し、実質賃金の低下に歯止めをかけ、賃金引き上げ・底上げ実現を求めて大きくアピールしていくことを主な目的とし、あわせて、戦争法廃止の実現、社会保障や労働法制改悪に反対するとりくみとして行われました。
全司法では、これからの運動の担い手となってもらいたい青年組合員を中心に参加を呼びかけ、行動に先立って学習会を開催し、当日の行動の意義などを学び、意思統一するところから一日の行動をスタートしました。
学習会では、最初に中矢委員長が春闘をめぐる情勢や課題について講義し、今年の春闘で憲法を守る課題が持つ重要性を明らかにするとともに、「国民の状況を離れて、公務員の労働条件だけが良くなることはありえない」と訴え、憲法に依拠し、国民の理解と納得のもとで要求を前進させるという全司法の方針を説明しました。
続いて、山本青年協議長が裁判所における「フレックスタイム制」の導入について、直前に実施した最高裁との交渉結果をふまえて講義し、「最高裁回答を活かして、職場の運用を自分たちで作っていこう」と訴えました。
また、参加者に対し、「労働条件を守るのは私たち自身。午後からの行動に参加し、全国から集まった労働組合の仲間とともに大きくアピールしよう」と呼びかけました。
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雨の中、国会請願デモに参加 |
労働組合の役割発揮を意思統一
午後は、日比谷野外音楽堂での決起集会に参加しました。
集会では、参加団体が抱える切実な要求やとりくみが紹介されました。憲法を無視して安倍政権が暴走を続けることに対して、これに反撃する国民的な運動が広がり、「格差と貧困の是正」が共通の課題となっているもとで、労働組合としての力を発揮し、大幅賃上げをはじめとした自らの要求を前進させることが意思統一されました。
冷たい雨が降るあいにくの空模様でしたが、参加者は集会とそれに引き続く国会請願デモに元気に参加しました。
有権者として『心を込めて』投票すること
デモの後、国公労連主催の「まもろう憲法・国公大運動3・9学習決起集会」に参加しました。集会では、もともと「憲法改正」を主張していたものの、現在の安倍政権の動きに危機感を持ち、野党共闘のために奮闘している小林節慶應義塾大学名誉教授が講演されました。
講演の中で小林名誉教授は、自らの学説がこれまでの自民党の安全保障政策の考え方を支えてきた立場から、今の安倍政権の異常さに触れて「立憲主義も議院内閣制も無視している。あれは王様、将軍様です」と告発。そのうえで、今、自身が野党共闘のために全国を回っていることについて、「変節したと批判する人もいるが、そうではない。考え方の違いを横に置いて、まずは、あまりに酷い安倍政権を退場させ、政権を取ることが必要です」と説明しました。
また、公務員・国公労連に対するメッセージとして「(野党が政権を取ったら)かつての民主党政権の失敗を繰り返させず、みなさんの職場をもっと風通しの良いものにする」としたうえで、「公務員はいろいろ制約がありますから、無理せずに頑張っていただいて、各自が有権者として『心を込めて』投票すること」を呼びかけられました。
参加者の感想
(学習会について)
●普段、自分では憲法改正等について深く考えることがあまりないので、今回、今問題となっている点について詳しく話をきくことができてよかった。自分や家族、たくさんの人々の命や生活に関わることなので、真剣に考えなければならないと思った。
●現在進行形のフレックスタイム制について、これまでの流れや昨日の人事局長の話までもりこんで、最新の情報を提供していただき、非常に勉強になりました。支部への情報の還元に活かさせていただきます。
(その他の行動について)
●様々な職業の方がどういった現状で、どういった問題を抱えているかを知るきっかけになり、自分の職場はどうなのか考えさせられました。
●実際に参加してみると、デモによって大きくアピールすることの重要性を改めて感じることができました。
●(小林名誉教授の講演を受けて)これを聞きにきたという期待に見合った講演が聞けました。きっちり、論理を磨いて、「おかしいものに何故おかしいか」を言えるように修練したい。
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