「申」は「草木が十分に伸びきった時期で、実が成熟して香りと味がそなわり固く殻におおわれていく時期」。「それまでに運動を積み重ねた結果が出た」出来事が目立つ気がします。
1956年
官民一体による春闘が始まる。裁判所・裁判官に対する批判が高まる中、「司法権の独立を守るたたかい」が打ち出され、「国民のための裁判所」が運動のスローガンに。沖縄に「全司法組合員の真心を送ろう」と寄せ書き・カンパ等にとりくみ、福岡高裁支部作「沖縄を返せ」が九州のうたごえで一位入選。
1968年
公務員賃金改善の運動が大きく前進、全司法では長官・所長会同にむけて、職場から交渉を積み上げ、岸事務総長と交渉(諸要求期事務総長交渉の始まり)。
最高裁が庁舎管理規定を制定し、法廷や庁舎の警備を強化するとともに、全司法の活動への会場使用制限に使う。第24回大会で「全司法労働組合」と改称。
1980年
公務員攻撃が厳しくなり、退職手当改悪、定年制導入などの国家公務員全体に関わる労働条件の維持・改善が重要な課題に。青年の結婚休暇の制度化を求める運動が注目を集めた。「20年のとりくみの集大成」として第19回司法制度研究集会を開催。
1992年
3月18日に最高裁千種事務総長が全司法本部四役と会見をして誠実対応を表明、その後の全司法と裁判所当局との労使関係を決定づけた。労働条件では、5月から完全週休二日が実施され、長年の要求が実現して4月から育児休業制度がスタート。
2004年
4月に裁判所職員総合研修所が開所、施設やカリキュラム等について全司法から出していた様々な要求が反映された。司法制度改革の「目玉」であった裁判員法が成立し、全司法は「万全の態勢づくり」を要求。
国連子どもの権利委員会に代表団を派遣。政府が当初狙った「大綱」にもとづく公務員制度改革は頓挫。
2016年
これまでの運動の成果を実らせる年にしていきたいですね。
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