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全ての議案が全会一致で可決 |
全司法青年協は、8月29日から30日にかけて、東京都内で第25回定期総会を開催しました。総会には、代議員・オブザーバー・来賓等、65名が出席し、2015年度運動方針案をはじめとした各議案について、真摯で前向きな討論が行われ、全ての議案が全会一致で可決されました。また、青年協事務局長は山本あゆみさん(札幌)から山下裕也さん(徳島)に交代しました。総会の議論を通じて、職場諸要求実現、全司法の組織強化・拡大のため、「つながり」を重視しながら、活動の中心となるべく全国の青年が団結して奮闘することを確認しました。
青年を一人ぼっちにさせず、何でも相談できる関係を
第25回定期総会は、総会議長に伊藤代議員(高知)、副議長に新垣代議員(沖縄)を選出して開会しました。
冒頭、執行部を代表して山本議長があいさつを行い、青年協の運動の2本柱である「職場諸要求実現」と「組織強化・拡大」に関わって、裁判所の大量退職・採用期に向け、青年一人ひとりが、全司法労働組合の、そして裁判所の「中心」となり、働きやすい職場を維持し、より良くしていくために、労働条件や裁判所の仕組み、労働組合の運動に関する学習を深め、一人でも多くの仲間を全司法に迎え、ともに力を発揮していこうと呼びかけました。
その後、来賓として、全法務省労働組合本部の小山書記次長と全司法本部の中矢委員長から連帯と激励のあいさつを受けました。
続いて、2015年度運動方針案の提案が山本事務局長から行われ、青年の活動の原点は、仲間と「つながる」ことであり、青年を一人ぼっちにさせず何でも相談できる関係を作ることが重要である。その「つながり」が日常活動の充実、青年をとりまく環境の改善に結びつくと述べた上で、各課題に対するとりくみについて提案しました。
真摯で前向きな発言が相次ぐ
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代議員等の発言を受けて答弁する山本事務局長 |
全体討論では、代議員・オブザーバーから、のべ43本の発言があり、多くの課題にわたる活発な討論となりました。最重要課題である組織強化・拡大については、新規採用者の加入にあたって、各地の青年が様々な工夫を凝らしながらとりくんでいることが紹介され、計画の策定、ペンと加入届を渡して「加入して欲しい」とはっきりと意思表示すること、加入後のフォローの重要性に関する発言がありました。
執行体制の整備・確立、機関運営については、定期的に支部と分会の書記長が集まる場に青年部も参加して情報共有を図っているとの報告や、青年部が休部等になっている支部においても、青年が有志で集まり、とりくみを始めているといった発言もありました。
調査活動については、青年協の暮らしむきアンケートを通じて、支部の執行部が把握していなかった問題を把握することができたとの発言が出されたほか、異動要求のとりくみについては、多くの支部からその必要性・重要性について発言がありました。
学習活動については、新規採用者の加入後のフォローとして学習を実施しているとの報告や、自身の体験に基づき、地連主催の労働学校などに参加して組合活動を知るきっかけになったとの発言がありました。
教宣活動については、「職場に組合の風を吹かせる」「目に見える組合活動」として、その重要性に関する発言が多く出されたほか、写真を使ってわかりやすくしたり、執行委員同士がLINEで写真や記事をやりとりしながら教宣発行を行っていたりするなど、様々な工夫例が紹介されました。
レク活動については、多くの支部から開催例・工夫例の報告がありました。企画の準備段階から楽しそうにしていて、それが周囲の職員に伝わることが重要であるとの発言が出されたほか、レクに参加したことをきっかけに、会議などにも参加するようになったとの発言もありました。
権利を確立し、発展させる運動については、青年部の独自交渉において、青年協の統一要求書だけでなく、身近で、職場に近い内容の要求書を作成したことによって、前進回答を得ることができたという発言がありました。
これらのほか、健康診断の検査項目の拡大や事務官法律研修の参加枠の拡大など、青年ならではの要求に関する発言もありました。
班別討論では、組合活動への関わりの段階に応じた分科会を行い、組織・学習・教宣・調査・レクなどについて討議を深め、青年の率直な意見が発表されました。
討論を受けて、山本事務局長の総括答弁では、討論の中で出た発言はいずれも、青年の活動について、真摯で前向きな思いを感じるものであり、青年協としては、出された意見を受け止め、「職場諸要求実現」と「組織の強化・拡大」をすすめていきたいと述べ、ともに全司法を強く・大きくしていこうと呼びかけました。
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