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  トップページ > 全司法新聞 > 2015年1月 >2209号
 
 
全司法新聞
 

2015年 新年、おめでとうございます
みんな一緒に。前に進もう^^

 職場ではいろいろなことがあるから、一人ひとりがバラバラにならず、結びつき、つながっていきましょう。「団結」って、きっと、そういうことだと思う。
 集まれば何かができるから、前に進もう^^、みんな一緒に!!

 
新年明けましておめでとうございます。
全司法労働組合中央執行委員長 門田 敏彦
 
 昨年12月10日、国民の目、耳、口を封じる「特定秘密保護法」が施行され、総選挙で引き続き多くの議席を得た安倍自公政権は、集団的自衛権行使容認の閣議決定に基づき、1月からの通常国会に海外での武力行使を可能にするため、27本もの関連法案の提出を予定しています。この国の行く末を大きく左右する重大局面を迎えているわけですが、国会内や国民的な議論が活発に行われているとは言えず、政権党内での議論もあまり見えてきません。この国のめざす先を考えると、憂慮に堪えません。
 同日、3人の日本人にノーベル物理学賞が授与され、パキスタンのマララさんが平和賞を受賞されたことは明るい話題でした。マララさんは「戦車は簡単に造れるのに、学校を造るのはなぜこれほど難しいのか」と大きな疑問を大人たちに投げかけ、贈られた賞金すべてを学校建設に活用することを表明しました。パキスタンのみならず、世界の子どもたちや女性たちに勇気と希望を与えています。
 アベノミクスによって、貧しき者は益々貧しく、富める者は益々富む弱肉強食の社会が強まり、一部の富裕層に富が集中して、経済の二極化が進行しています。そういう中で、東日本大震災と福島第一原発事故をはじめ、大災害で避難生活を余儀なくされている人たち、失業や不安定雇用、介護難民など、生活苦に喘いでいる人たちが増大し続けています。しかし、そこに政治の手は届いていません。
 「百年清河を俟(ま)つ」は愚かである、という故事にもあるように、何もしないでただ待つだけでは、世の中は良くなりません。全司法労働組合も同様に、運動なしに要求が前進することはありません。
 今年は未(ひつじ)年です。「未」は発達の途上にあることを意味しています。つまり更に前進をめざす年でもあります。今年も、司法労働者としての誇りを胸に、おごらず焦らず、着実に前に歩んでいきましょう。
 本年も引き続き、運動への結集を呼びかけ、年頭のあいさつとします。
 
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NEXT LEADERS これからの運動を語る
 

若手書記長、これからの運動を語る

 「地域によっては5年後、全国的に7〜8年後に大量退職・採用が始まる。その時期に多数派を勝ち取るために、全司法の再生・継承にむけて計画的なとりくみを今から始めよう!」
 昨年7月の大会で提起されたこの呼びかけは、全国で前向きに受け止められています。
 そんな、「これからの全司法」を展望しつつ、各地で運動の中心になっている若手書記長に、日々の活動で感じていることや、これからの運動について思いを語ってもらいました。


地連・支部の実情を出しあって意見交換
出席者(順不同 敬称略)

本 間 健 吾(北海道地連、書記長)
佐 藤 秀 彰(長野支部、書記長)
武 藤 京 子(岐阜支部、前書記長・青年協常任委員)
北 島 庸 コ(岡山支部、書記長)
渡 辺 沙智子 (鳥取支部、書記長)
吉 田 将 太(高知支部、書記長)

聞き手 全司法本部
阿 部 賢太郎(書記長)
山 本 一 樹(青年協議長)

情報の伝え方が大事です

「書記長業務を楽しもう」(阿部)

阿部 自己紹介もかねて、書記長として活動して感じていることがあれば聞かせてください。
本間 昨年は札幌支部の書記長をやっていて、今期から地連の書記長をやっています。支部が地連に対してどういうことを求めているのかということを考えながら活動しています。
佐藤 今期初めて書記長になりましたが、労働組合の活動をきちんとやるのは、ほぼ初めてなので、手探り状態でやっています。
武藤 岐阜支部で3年間、書記長をやり、今期は青年協の常任委員をやっています。振り返ってみると、書記長をやれて楽しかったです。当局と直接対峙することができる立場なので。1年目はこなすので精一杯でしたが、2年目からは自分で工夫をしながらやることができました。複数年やることが大切ですね。
北島 1年目なので、まだ楽しいという域には達していません(笑)。ただ、書記長になると「自分が回せる」という部分はあるなと思います。リーダーシップの発揮が求められますよね。
渡辺 リーダーシップというのは、確かにそうですね。私も今期が初めてですが、書記長になると、自分のところに情報が集中します。それに自分が頑張れば、それだけ形になってくるという手ごたえがあります。
吉田 私は採用3年目なので、よくわからないところもありますが、他の役員のみなさんがいろいろやってくれるので助かっています。情報と言えば、自分の所に集まった情報をどのように他の役員や組合員に伝えるのか、というのが悩みです。
本間 当局ルートもメールを使って情報を職場に下ろすのが早くなっていますから、労働組合も遅れないようにする必要がありますね。全国的な情報は「全司法情報」を配布・回覧すればいいのですが、重要なのは地連や支部独自の課題で当局対応があった場合です。
北島 特定の職場に関係することでは、ピンポイントで職場の組合員にすぐに連絡をとって意見を聞くこともあります。
渡辺 情報が集まると言えば、組合員の意見や要求も書記長のところに集まってきます。組合員同士の意見がぶつかったりする時は、なかなか苦労しますね。
武藤 意見を集約することは大切ですね。当局としても、労働組合を通して職場の意見を把握することはメリットがあると思います。管理職を通じて上がってくる報告だけでは、実際のところはわからないはずですから。意見がぶつかりそうな課題では「みんなも考えましょう」と呼びかけて、とにかく意見を出してもらうことを大切にしていました。

「一緒に進んでいこう」のスタンスで

本間健吾さん
佐藤秀彰さん
武藤京子さん
北島庸徳さん
渡辺紗智子さん
吉田将太さん

阿部 先ほどリーダーシップという話が出ていましたが、「書記長のリーダーシップ」を意識することはありますか。
北島 実は今、失敗したなと思っていることがあって、私は結構、自分で抱えてしまうところがあるんですよ。これではうまく回っていかないと思って、もう一度「機関役員学習の手引き」を読み直してみました。書記長は年間のロードマップを作り、執行委員の役割分担をきちんとして、みんなにやってもらうことが大事なんですね。岡山の先輩が「一人の百歩より、百人の一歩」と言われていたことが、よくわかりました。
佐藤 長野ではベテランの人たちがいろいろ教えてくれますし、最初に担当を決めているので、本部から指示などが来ても、すぐに担当の人に振ることができます。
吉田 私が書記長を引き受ける時に、委員長が中心になって、それまで書記長がやっていた仕事を他の役員に割り振り、書記長は当局対応をメインにやればいいようにしていただきました。

本間 札幌で書記長をやっていた時に自分で抱え込んでいた反省を踏まえて、今期、後任に支部を引き継ぐにあたって、分担を決めて割り振るようにしました。
渡辺 書記長を引き受ける時に、書記長経験のある人が「何でもサポートするから」と言って書記次長になり、実際にいろいろサポートしてくれています。執行委員の分担も、その人が協力して下さってスムーズに決めることができました。
一同 その人、うちの支部にもください(笑)。
武藤 リーダーシップと言っても「上に立つ」イメージではなく、「横に並んで」いたいと思っています。組合員から「書記長だから偉い」とか「あの人は違う」というふうに見られたくないと思っています。
北島 そうそう、「一緒に進んでいこう」ということですよね。

積極的にやってみよう!

阿部 今後、こうしていきたいという目標はありますか。
吉田 今、高知は少し元気がなくなっているのですが、組合としての「横の結びつき」を作っていきたいと考えています。
渡辺 新採用の100%加入が続いているので、それを維持することと、若手の育成を進めることが大事だと感じています。
本間 新採用については、加入してからのフォローが大切ですよね。
北島 岡山では50歳台の人たちが頑張っている一方、その後の世代が厳しくなっているのですが、一方で青年が元気なので、青年の中で運動を盛り上げていければと思っています。常日頃から、青年には「楽しむように」と言っています。
武藤 仕事でも労働組合の活動でも「嫌なこと」だというマイナスイメージがつくと払拭するのが大変なので、労働組合の活動は「やりがいのあること」「楽しいこと」だと知ってもらうことが大切ですよね。

佐藤 書記長を受ける時に「他にやる人がいない」という話もあったのですが(笑)、私自身は、仕方がないからやるのではなく、積極的にやろうと思って引き受けました。役員だけが負担するのではなく、ひとり一人が少しずつ役割を担う活動をやっていきたいです。
吉田 私も、何でも積極的にやってみようと思っています。それで、青年協の企画に参加し、今回は支部の書記長も引き受けることにしました。
山本 青年協がきっかけというのは、うれしいですね。本部でも上京団行動の際に学習会をやったり、中央労働学校を企画したりしています。
北島 先日の上京団に参加した人が、中央の大きな集会を見て「組合って大切ですよね」と言っていました。うちの職場は内向きの人が多い気がしますが、多くの人に、いろんな所に出て行って経験してもらいたいです。
武藤 日常活動の中で、労働組合の活動について話をしていくことも大切ですね。

北島 教宣紙を頻繁に出して、学習的な意味を持たせることも考えたいと思います。あと、ベテラン役員の人には、退職するまでにノウハウを残してもらえるようお願いしています。
山本 教えたり伝えたりすることも大事ですが、ベテランの人には、まず、若手の意見や考えを聴いてほしいですね。運動の「継承」はそこから始まると思います。組合員みんなが、やりがいを持って、楽しく活動できればいいなと思っています。

 
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どんなことがあったの? 「未年」の全司法
 

 労働組合の歴史は、組合員みんなが一緒に作ってきたもの。これまでの未年の、全司法をめぐる出来事です。

1955年

 総評が8単産の共闘態勢を作り「春闘」が始まる。一時金引き上げ要求で最高裁正面玄関で座り込み実施。
第1回原水爆禁止世界大会が開催され、日本原水協が発足。全司法もこれに結集。
1967年
 結成20周年記念のとりくみが中央・地方で行われ、『物語全司法史』(一回目)を発行。
 自民党・政府・財界の「偏向裁判」批判を受けて「司法反動」が始まり、裁判官に対する統制とともに、当局の全司法の組織に対する攻撃が強まる。
1979年
 年金支給開始年齢60歳繰り延べ法案が成立。人事院は定年制導入に向けて動きを強め、昇給延伸・停止を勧告。
 春闘ではじめて全支部でプレート行動実施。職場会の確立と結んで労働条件点検運動が定着。第3回全国青年友好祭典を蒲郡で開催。
1991年
 人事院が完全週休二日制を勧告。小選挙区制・PKO協力法が課題に。
 青年協結成や民訴法改正などで全司法新聞を使い活発に紙上討論。
 11月に全司法青年協が結成。東京・近畿で地連書記長専従化。組織整備が進む。
2003年
 司法制度改革関連法案が数多く成立。全司法は裁判所の人的・物的充実を主張。公務員制度改革も引き続き課題。
 3月、国公労連が02年マイナス人勧の不利益遡及に対して「国公権利裁判」を提訴。
 イラク戦争を機に有事法制が課題に。
2015年
 そして、この1年、どんな歴史をみんなで作っていくのでしょうか。

 
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2015年 全司法イラスト・コンテスト
 

 昨年の新年号企画として「『新年号をあなたのイラストで飾ろう!』新春イラスト・コンテスト」を実施したところ、たいへん好評をいだだきました。
 そこで、今年もイラスト・コンテストを実施。全国から力作が集まりました。

 
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