国公労連・国公共済会は、2月1日に組織拡大、国公共済会の加入拡大にむけた意思統一を図るための組織拡大推進決起集会を開催し、全体で約230名が参加(全司法から21名)しました。翌日には、全司法独自の組織対策会議を開催し、「新たなJOプラン2ndステージ」の具体化や第2次組合員拡大強化月間のとりくみ、4月期新規採用者の加入拡大にむけた意見交換を行い、決意を固めました。
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組織部長の報告を熱心に聴く参加者 |
組合があるから権利行使ができる
国公労連・国公共済会の組織拡大推進決起集会では、毎日新聞記者の東海林智氏が記念講演を行い、自身が新聞労連(全国の新聞社と通信社で働く社員で組織する労働組合)委員長として労働組合運動に関わった経験談も交えて、安倍政権が狙う労働法制改悪にむけた動きやその問題点を指摘し、労働組合があるからこそ権利行使ができることや、世界的にみても労働運動の中心は公務員の労働組合であることなど、社会的な役割を発揮しているという自覚をもって今後も運動してほしいと、公務員労働組合への期待を表明されました。
その後、組織拡大や国公共済会の拡大、青年など八つのグループにわかれて分科会が行われ、各単組や県国公でのとりくみについて報告や意見交換などを行いました。
集会閉会にあたってまとめを行った国公労連鎌田書記長は、本集会の目的であった組織強化・拡大にむけた問題意識を共有することができたとして、組織は一日にしてできるものではなく、長い間の諸先輩方の努力のうえに成り立っており、今後、中長期的な視野にたって次世代育成など地道にやっていくことが大事であると述べました。
4月には各省庁で多くの新規採用が予定されていることから、4月を組織拡大のチャンスと捉え、各職場で奮闘することを呼びかけました。
JOプランの具体化と4月新採用拡大で意思統一
翌2日には、全司法独自の組織対策会議を開催し、中央委員会で確立した「全司法組織強化・拡大プロジェクト〜新たなJOプラン2ndステージ〜」と第2次組合員拡大強化月間のとりくみの意思統一をはかりました。
また、地連書記長と青年に分かれての分散会を行い、それぞれの立場で今後のとりくみについて、率直な意見交換を行いました。
地連書記長の分散会では、各地連での「新たなJOプラン2ndステージ」の具体化をすすめるため、組織の実情を正確に把握し、そのうえで各支部の異動対策の支援など、これまでの活動状況をもとに今後どういったとりくみを行うべきなのか議論しました。
加入後のフォローも大事
青年層の分散会では、新規採用者の加入拡大にむけたとりくみやレク活動を中心とした青年の運動について意見交換を行ったほか、本部・青年協が作成する新採用歓迎のグッズについての意見交換も行いました。
新規採用者の加入拡大に関しては、加入の呼びかけは採用後早い段階で実施できているが、加入後のフォローがまだまだ不足しているのではないかといった率直な意見が出されたほか、青年部が主体となった学習会の開催やレクを中心とした横のつながりを作るためのとりくみを強化していく必要性を認識するなど活発な議論が行われました。
新規採用者に配布する歓迎グッズについては、「採用間もない時に多くの資料を渡されても読み切れないのではないか」という意見や「勧誘する側が組合についてきちんと説明できるように組合員向けの説明資料も作成してほしい」との要望も出されました。
今後、各地で「新たなJOプラン2ndステージ」の具体化をはかりつつ、組織強化・拡大にむけて今後も全司法一体となって奮闘していきましょう。
一人の百歩より、百人の一歩で
組織部長 齋藤 裕記
全員参加型の活動を
労働組合の役割は「要求を実現する」ことです。しかし、要求は何もしなくても実現するものではなく、活動を行うことで手繰り寄せられます。では、要求実現に向けた活動、皆さんのところは出来ていますか?
残念ながらこれまでのところ組合員の減少に歯止めがかかっていません。と同時に、支部や分会の役員数も減少している傾向にあります。少数の役員でこれまでと同じような行動をしようとしても限界があります。行動が縮小→要求実現が困難→組合員が更に減少、という悪循環を断ち切る必要があると考えています。
そこで、本部では「全員参加型の組合活動」を提起しています。これは、組合活動を役員だけで行う(役員請負型)のではなく、組合員全員が何かの活動に参加することをめざすものです。
集めれば大きな力に
イラストが得意な方、そのイラスト力を組合の新聞に活用してくれませんか?家計簿を付けている方、少しだけ組合財政のお手伝いをしてもらえませんか?
もし、4月に自分の職場へ新採用職員が配属されたら、役員でなくとも「組合に入ろうよ」って声かけをしてもらえませんか?
組合活動は決して難しくもなく、取っつきにくいものでもありません。皆さんが、これまで培ってきた経験や得意分野を生かして、ちょっとだけ時間を労働組合のために分けてもらえれば、と思っています。少しの力も集まれば大きな力になります。それは、組合の本質である「数の力」にもつながるはずです。
個の力に頼ることなく、すべての力を集めて、この厳しい局面を打開していくことが当面の目標です。皆さんの力をちょっとだけ、組合に分けてください。
組織対策会議参加者の感想・決意
出会いが刺激に
福岡支部 永松桂さん
全国規模の会議に参加させていただくのは初めてでしたが、各地の組織拡大に向けたとりくみや意見を聴くことができ、とても勉強になりました。
何より、より良い職場作りをしたいという思いで組合活動にとりくんでいる同世代の方々に出会えたことは本当に良い刺激になりました。今回の会議での意見やとりくみを九州に持ち帰り、今後の組合活動に活かしていきたいと思います。
「百人の一歩」の言葉を胸に
山形支部 堀田大樹さん
今回、全司法本部の会議に初めて参加させて頂き、全司法の根幹を担う現場を身をもって感じることができました。
また、各地から参加された青年の方々と、青年の組合活動や勧誘活動について熱く話し合うことができ、とても良い刺激を受けました。活発に活動されている青年が多く、勉強させて頂くことが多く、良い経験となりました。
今後、4月の新規採用者や未加入者への勧誘に向け、会議の中であった「一人の百歩よりも、百人の一歩」の言葉を胸に、今回の会議で得た経験を活かして「身近な労働組合」「皆で作っていく労働組合」を呼びかけて頑張りたいと思います。
途中からメモを忘れるくらい
奈良支部 米田菜美さん
会議の中でも特に分散会が印象的で、主に青年層だけで話をしていたのですが、途中からメモを取り忘れるくらいに聞くのと喋るのとに夢中になりました。自分と同世代の人たちでもこんなにしっかりとした考えを持っているのだと驚かされました。
今後は、分散会の中でいただいたアドバイス等も参考に活動し、次の4月期の勧誘では、一人でも多くの新しい仲間を増やせるよう尽力したいと思います。全国で同じように頑張っている仲間がいると思えば心強いです。
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