おいでやす全司法
プライバシーポリシー  
CONTENTS 全司法紹介 司法制度改革 少年法関連 全司法大運動 全司法新聞 声明・決議・資料 リンク サイトマップ
  トップページ > 全司法新聞 > 2012年8月 > 2154号
 
全司法新聞
 
 
全ての本部案が可決 全司法を強く大きく!
全司法第69回定期大会が開催される
 
 全司法は、7月16日〜18日、新潟県南魚沼郡湯沢町において、「職場総対話を展開し、全司法を強く大きく!〜健康で働き続けられる職場をつくろう〜」をメインスローガンに、第69回定期大会を開催しました。大会には、代議員・オブザーバー・本部役員・来賓など約120人が参加。討論は、情勢・震災復興、賃金、公務員制度・司法制度研究、国民のための裁判所実現・全司法大運動、職場諸要求、労働条件・健康・宿日直、職種・階層、組織の強化・拡大などにわたって、活発に展開されました。

 大会は、議長に大阪支部浜本代議員、広島支部福本代議員を選出し、始まりました。
 冒頭、門田委員長が、情勢および組織課題に関わって挨拶をした後、来賓の国公労連木下中央執行委員、全法務実川委員長、裁判所退職者の会全国連絡会中島副会長、日本共産党井上参議院議員から激励と連帯のあいさつを受けました。
 本部から、運動方針案(第1号議案)の提案、2011年度決算と会計監査の報告、2012年度一般会計予算案(第2号議案)、2012年度特別会計予算案(第3号議案)、会計処理規則の改正案(第4号議案)、書記の人事および給与規程の改正案(第5号議案)の提案がされました。また、札幌支部から第2号、3号議案に対する修正案(後に、第1号議案に対しても修正案を提案)、香川支部から第2号議案に対する修正案の提案がありました。
 2日目の冒頭には、全厚生闘争団から、旧社保庁職員の分限免職撤回闘争に関わる生活支援の訴えがあり、人事院の公平審査が終盤を迎え、旧社保庁の不当性が明らかになっていることが報告されました。あわせて「全厚生闘争団を支える会」への入会呼びかけがありました。
 討論では、情勢・震災復興、賃金、公務員制度・司法制度研究、国民のための裁判所実現・全司法大運動、職場諸要求、労働条件・健康・宿日直、職種・階層、組織の強化・拡大や財政方針などの各課題について、代議員及びオブザーバーあわせて、のべ84名から発言がありました。
 討論を受け、総括答弁後に、議案の採決が行われ、札幌、香川支部修正案は否決され、全ての本部案が可決されました。
 役員選挙では、立候補者全員が信任されました。本部専従役員では、出口副委員長、森川中執(青年協)が退任し、新書記次長に阿部氏(大分支部)が、中央執行委員(青年協)に井上氏(広島支部)が選出されました。その後、永年組合員、機関紙コンクール、全司法大運動の各表彰が行われ、3本の大会決議を採択しました。
 最後に、全体の討論をふまえ、国民犠牲の政治に対し、国民共同を発展させること、民主的な公務員制度の確立に向けた運動の強化、「全司法大運動」を「21世紀国公大運動」と結合し、発展させること、職場を基礎としたとりくみを一層強め、「新たなJOプラン」の達成など、「やるべきこと、できること」を全力で尽くす大会宣言を採択し、最後に門田委員長のもと「団結ガンバロー」で3日間の大会が閉幕しました。
 
ページの先頭へ
 
7・25中央行動に全国から参加 情勢学習会も実施
 
 退職手当大幅削減の政府決定が狙われ、憲法違反の「公務員賃下げ特例法」の7・8%引下げ分の回復をめざす人勧期を迎える中、国公労連・全司法は、夏季闘争勝利7・25中央行動に結集しました。
 猛暑の中、昼休みの総決起集会に2000人(日比谷野音)が集まったのを皮切りに、厚労省・人事院前行動などに参加しました。その後、国会請願デモを行い、「公務員制度改革関連4法案」の抜本修正を求める衆参両院の内閣委員への要請行動を行って1日の行動を終了しました。
 また全司法は、7・25中央行動に先立ち、その意義・目的を確認するとともに、2012年人勧に向けた重要課題や退職手当減額、国会情勢などについて、約1時間にわたって学習を行いました。
(参加者からの声)
  • 国公労連速報などをリアルタイムでしっかり読むということが困難だし、読んだだけではわからないもの(昇格制度の見直しなど)もあるので、丁寧な説明でよく理解できました。
  • 今回の学習会に限らず、上京団や議員要請行動に学習会をプラス1することは、良いアイデアだと感じました。さらに言えば、プラス1する内容がどの組合員層に向けたもの(ベテラン層、中堅層、若者層等)か分かっていれば、参加者を選定しやすくなると思います。手間は増えると思いますが、続けていくべきだと思います。
  • 実施された中央行動の位置づけや情勢を、少人数で集中して学習できたことは非常に有意義だったと思います。
 
ページの先頭へ
 
最優秀賞は宮崎支部「くろしお」 第31回機関紙コンクール
 

 今年度で31回目を迎えた全司法機関紙コンクールは、6月13日(水)に審査が行われました。今回の応募紙はほぼ昨年並みの27紙でしたが、(1)復刊や新規発行機関紙が参加している、(2)職場の組合員に寄り添うことを意識した編集企画が増えている、(3)どうしたらみんなに理解し伝えられるのか、悩みながらつくっていることが感じられる紙面が増えた等の特徴が見られました。
 言うまでもなく、機関紙は一人では作れません。一人で作るとどうしても「上意下達型」の機関紙になってしまいます。したがって読まれる機関紙の発行のためには「集団編集体制」が不可欠です。機関紙を集団で作る場は、組合活動家を育てる場であり、自分の思いを文章に書き発表できる組合員を育てる場にもなります。職場の思いを感じていなければ、知っていなければ記事はできませんし見出しもつけられません。どんな見出しをつければ効果的なのか考えることは、みんなの気持ちを知っていることが大切です。紙面をどんな企画にすれば読まれるかと考えることは、組合課題と職場の思いを統一させる力を生みます。機関紙は人間を育てる場となるのです。
 ネットが主流となった時代でも機関紙の意味はまったく薄れることはありません。組合員の働く権利を守り職場の実情を知らせるメディアは、組合が発行する機関紙しかないからです。支部であれ分会であれ、機関紙の発行は当局に圧力、仲間に安心感を与えます。そして間違いなく職場に手渡しで組合員の手元に届くのが機関紙です。ネットは関心がなければアクセスせず読まれません。機関紙は自動的に組合員の手元に届き、一覧性で何が起きているのか、関心以外の問題にも触れさせることができます。機関紙の役割が低下することはありません。
 審査では、「機関紙大賞」は該当なしでしたが、宮崎支部「くろしお」に最優秀賞を授与することにしました。

【最優秀賞 喜びの声】

 この度、全司法第31回機関紙コンクールにおいて最優秀賞を受賞させていただき、宮崎支部組合員一同歓喜の渦に沸いております。この受賞は、宮崎支部の今後の組合活動にとって大きな励みとなりました。
 今年の全司法宮崎支部機関紙「くろしお」のコンセプトについて少し説明させていただくと、(1)リアルタイムに(2)執行部活動の透明性を(3)より早く(4)組合員のみならず宮崎で働く職員全員に伝えることでした。
 そのために、まず発行数を従前のピークの頃に少しでも近づけることを目指し、さらに内容についても数々の新コーナーを試行錯誤しながら掲載し、組合活動の報告記事のみではなく、執行委員のリレーコラムや各分会のコーナー、中高年の会のコーナー等を設け、読みやすい機関紙を目指しました。
 ここに来るまで、執行委員や活動に参加された組合員の方々には無理な期限設定や無茶振りな記事依頼、しつこい記事督促など、かなり大変な思いばかりさせたことと思いますが、今回の受賞は本当に宮崎支部全員の力があったからこそ受賞できたと、誰一人欠けてもこの賞は受賞出来なかったと宮崎支部執行部として痛感しております。来年の第32回機関紙コンクールにおいても、宮崎支部の存在感を示せるように、さらに質及び量ともに向上できるよう精進していきたいと思います。
 本当にありがとうございました。

(宮崎支部教宣部)
 
ページの先頭へ
 
50歳代の賃金抑制は許せない 人勧を前に座り込み行動
 
 全労連公務部会、国公労連は、人事院が現行の「俸給表」と比較することに固執する姿勢を改めず、また50歳代の公務員賃金が民間より相当高いとして昇給・昇格の抑制、退職手当削減が目論まれているなか、緊急の人事院・総務省前座り込み・要求行動を実施しました。
 国家公務員は、この4月から平均7・8%削られた賃金で生活しています。「情勢適用原則」からも実際の支給額に基づいて官民比較を行うことは当然です。
 しかし人事院は、国公労連との交渉の中で、賃下げ支給額で勧告をするとの回答をしていません。また、公務職場の実態を無視した年齢差別とも言える50歳代の賃金抑制も重大な局面を迎えています。
 緊急の提起となった座り込み行動にもかかわらず、民間労働者からも多数が激励に参加し、連日200人以上の仲間が結集しました。
 8月6日は雨が降る中、人事院前要求行動が行われ、全地連からの参加者を含む総勢20名以上が要求行動に参加しました。決意表明に立った門田中央執行委員長は「被災地3県では、復興が遅れている。50歳代給与抑制と退職手当削減は断じて許せない。」などと訴えました。
 
ページの先頭へ
 
チェルノブイリの祈りを語って いま ふるさと福島を考える
東京司法9条の会が講演会を開催
 

 「東京司法九条の会」では7月20日に、講談師の神田香織さんを招き、「チェルノブイリの祈りを語って 〜いま ふるさと福島を考える」と題した講演会を行いました。神田さんは福島県いわき市の出身で、同郷の方たちとNPO法人「ふくしま支援・人と文化ネットワーク」を立ち上げて、福島独自の支援・復興をめざして、文化活動を中心にした活動を精力的にされています。
 まず冒頭に東京・代々木公園での脱原発10万人集会の総合司会を務められての話から始まり、講談師という職業の魅力まで話しました。女優を目指していたけれど訛りの矯正のために始めた講談が本職になってしまった、とのことでした。
 「忠臣蔵ばかり」の従来の講談に、ジャズや一人芝居の要素を取り入れた独自の演目を次々発表してこられた神田さん(代表作は広島原爆がテーマの漫画を元にした「はだしのゲン」)ですが、今回は、旧ソ連の原発事故をモチーフにした「チェルノブイリの祈り」、映画でもお馴染みの「フラガール物語」の講談の一部を語りながら、進まない復興、再稼働決定の政府への怒り、反原発運動の盛り上がりなどお話は尽きませんでした。神田さんの元気に励まされるような一時間半でした。
 10万人集会で事務局スタッフが配ったビラを見て参加したという一般の方もいらして関心の高さを改めて感じました。また、福島から避難してこられている方も何人か参加されていました。
 これからも、憲法九条を中心として、人々が平和に暮らせる社会をつくるためのとりくみを継続していきたいと思います。

(東京地裁支部)
 
ページの先頭へ