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職場諸要求を大きく前進させ、次年度予算の概算要求に全司法の要求反映をめざす諸要求貫徹闘争がはじまりました。
全司法は、この時期を「要求の出発点」と位置づけ、職場の要求を最高裁交渉に集中させる運動を全国一丸となって展開します。
最高裁交渉を積み上げて職場諸要求の前進をめざす
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| 次年度の概算要求に向けて要求を! |
最高裁は毎年6月、全国長官所長会同を開催して次年度予算の概算要求にむけた基本方針を策定します。増員や昇格改善、庁舎設備の改修等をはじめとした私たちの要求実現のためには「予算の裏付け」が必要となるため、職場からの上申行動をはじめ、要求を最高裁交渉に集中させることが何よりも重要です。
2026年諸要求貫徹闘争では、7月17日(金)に「全国統一早朝時間外職場大会と引き続く全1日の全国統一プレート行動」を配置し、「全国統一プレート行動」を背景に、3回の人事局総務課長交渉、三局交渉(総務局・人事局・経理局・デジタル総合政策室)、人事局長交渉、事務総長交渉と交渉を積み上げ、職場諸要求の前進をめざします。
また、職場の要求を最高裁交渉に集中させるために、全国統一の運動として@最高裁あて「要請書送付行動」、A「職場実態報告」のとりくみ、B「全国統一要求書(職場諸要求・昇格)」提出行動を提起していますので、職場からの結集をお願いします。
大きな変革期を乗り切るためには増員による人的態勢整備が欠かせない
2026年諸要求貫徹闘争では、人員、労働時間短縮・超勤縮減等、職員の健康管理・安全確保等、デジタル化への対応、職員制度に関する要求、休暇・休業・次世代育成支援対策等、宿日直等を重点課題と位置づけ、その他の課題も含めて一つでも多くの要求前進をめざします。
人員の課題では、4月1日の改正民法の施行を皮切りに、改正民事訴訟法(2026年5月21日施行)、改正刑事訴訟法(2027年3月末までに一部施行)と立て続けに法施行が予定されていることから、こうした法施行への対応が喫緊の課題となっています。しかしながら、最高裁は「国家公務員の定員をめぐる情勢が依然として厳しい中で財政当局や国民の理解を得」るためとして、人員削減をすすめる姿勢をとり続けています。
他方、職場では、次々に導入される新システムへの対応や対応を検討するためのプロジェクトチームの設置、デジタル化物品の整備やGSS環境への移行にむけた準備などが大きな負担となっています。また、メンタルヘルスの不調を抱える職員の急増、育児や介護等の両立支援制度を利用する職員の増加、病気による休暇や休職、急な退職、欠員を補う採用ができていない等により、定員上の配置があっても実際に勤務している職員が少なく、そうした状況が職場の繁忙度をさらに高めています。「国民のための裁判所」実現と裁判所にとっての大きな変革期を乗り切るためには、裁判官を含めた各職種の増員による人的態勢の整備は欠かせません。
増員に対する最高裁の徹底した消極姿勢は、国の財政状況の厳しさ等を理由とした「国家公務員の定員をめぐる情勢」や「成年後見関係事件など一部の事件を除いて、各種事件は概ね減少または横ばいで推移し」ているという認識によるものですが、行政府省では新規事業等を理由に増員されているなど大きな変化が生じています。事件数に関しても、2023(令和5)年度以降は増加に転じています。すべてにおいて裁判所の増員をめぐる状況は明らかにこれまでと異なる段階に入っていることから、2026年諸要求貫徹闘争は、増員に対する最高裁の消極的な姿勢を変えさせるためのたたかいを強化していく必要があります。
カスハラ対策を強化し、職員が安心して働き続けられる職場に
労働時間短縮・超勤縮減等の課題では、下級裁にも勤務時間管理システムが導入されたことを踏まえ、同システムによる客観的記録を基礎とした勤務時間管理を求めます。また、同システムの導入によって勤務時間に関わる管理職からのコミュニケーションが減っていることから、超過勤務について確実にコミュニケーションをとるよう求めます。あわせて、フレックスタイム制の導入や休暇制度の見直し等によって複雑化している勤務時間管理員の負担軽減を求めます。
職員の健康管理・安全確保等の課題では、メンタルヘルス不調者が急増している実態を踏まえ、メンタルヘルスを悪化させないための対策を講じるよう求めます。
また、ゼロ・ハラスメントの実現にむけて、研修等の充実や問題が発生した場合の適切な対応を求めます。とりわけ、事件当事者等からのカスタマーハラスメントについて、民間でカスハラ対策が義務化されたことや人事院規則に明記されたことを踏まえ、組織的な対応を求めます。
デジタル化への対応に関わっては、各種事件処理システムの開発状況や今後のスケジュール等を逐一説明するよう求めるとともに、現時点における裁判手続デジタル化の全体像を明らかにするよう求めます。
また、各種事件処理システムは、直感的に操作でき過誤が生じにくいなど、使い勝手の良いシステムの開発(改修)を求めます。あわせて、デジタル化に耐えうる性能を持ったパソコンの整備や法廷や事件関係室等への物品整備(設定・設置に係る費用も含む。)とそのために必要な予算の確保を求めます。
職員制度に関しては、専任事務官の処遇向上にむけて、専門性を活かせる態勢の整備と専門性の処遇への反映を求めます。とりわけ、新たな類型の専門職及び訟廷管理係長のポスト拡大と公平民主的な発令を求めます。
また、書記官事務のさらなる簡素化・効率化、「家庭裁判所調査官の育成のための新たな施策について」(育成新施策)の見直し、非常勤職員の労働条件の改善など、全ての職種で処遇の改善を求めます。
一般令状事務の集約後、各庁の宿日直は廃止を
休暇・休業・次世代育成支援対策等の課題では、両立支援制度を気兼ねなく利用できるよう人員の確保と職場環境の整備を求めます。あわせて、同一職種による育休等代替要員の確保を求めます。
宿日直等の課題では、全司法が長年要求してきた「令状センター構想」の早期実現を求めます。当面、時間外(平日夜間・休日)の一般令状事務の集約後は、宿日直体制による令状処理態勢、行政直はすべて廃止するよう求めます。
また、連絡員体制については、時間外の一般令状事務の集約を待たずにただちに廃止するよう求めます。
デジタル化、共同親権など、裁判所の「変革期」にふさわしい態勢整備を求める諸要求貫徹闘争です。たたかいを通して「全司法が職場で果たす3つの役割」(@要求を実現し、職場のルールを作る役割、A相談しあい、助け合う役割、B仲間を繋ぎ、居場所を作る役割)を発揮するとともに、組合員拡大のとりくみを職場全体ですすめ、全国大会までに一人でも多く組合員を増やしましょう。
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