8月から各地連の定期大会が開催されています。東京、近畿、九州(いずれも8月3日)、北海道(17日)の各地連大会の様子をお伝えします。
東京地連
「働きやすい職場になるよう支えていく」ことが役員の役割
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みんなで力を合わせて(東京地連) |
介護を理由とした高裁を超える異動要求を実現させた件について「異動が叶ったのは、粘り強く折衝で当局を追及したことが功を奏した」との報告や「障がい者枠採用の職員が駐車場を利用することを認めさせた」ことなど、支部のとりくみの成果が報告されるとともに、成果を組合員に周知し、全司法の存在意義をアピールしていくことが必要だとの発言がありました。
活動に関して、役員の負担に言及する発言もありましたが、一方で「組合員がそれぞれ働きやすい職場となるよう運動していくことが大切で、それを支えるのが役員という視点で組合活動を考えてみてはどうか」といった発言もありました。
近畿地連
職場に依拠した活動を。「おかしい」と思う感覚は大事に
人員に関わって、「育休や病休等で職場の全ての力が発揮できていない」「事務局ではてん補などの応援態勢がとられていない」といった実態が報告されました。また、家裁調査官からは、「家裁の職場は現状でも繁忙であり、離婚後『共同親権』導入を見据えて増員が必要」と発言がありました。
組織強化・拡大に関しては、「原点に帰って相互扶助を追求していくべき。依然と比べてよそよそしい職場になっている。みんなが入る組合に変えていかなければならない」「きちんと活動していれば必要性は理解してもらえる」といった発言がありました。
討論を受けて、地連は「職場に依拠した活動をしていこう。『おかしい』という感覚は大事にしよう」と総括答弁で述べました。
九州地連
「サテライト形式」で全員参加の討論を実施
全員が討論に参加することを目指し、オンライン開催としつつ、地連が配信拠点を作るとともに、参加する支部も可能な限り代議員・オブザーバーが集合する形式(サテライト形式)で大会を開催しました。また、執行部の提案の後、3班に分かれてグループ討議を行い、それを踏まえて全体討論を実施しました。
全体討論では、全司法大運動について「若手役員と一緒に議員要請に行ったことが、良い経験になった」「地元事務所を訪問したことが、中央行動での議員面談や紹介議員の獲得につながった」「国公女性交流集会に参加して有意義だった」など、とりくみの経験が語られました。また、新採用を中心とした組織拡大について「日常的な働きかけが重要」との発言があり、各支部から組織拡大に向けた決意表明がありました。
地連からは、職場会を開き、そこでの職場討議を重視すること、全司法大運動について具体的な計画を立てて着実に実行すること、新規採用者の組合加入に力を入れ、組合員拡大をはかること、次世代育成の観点から地連の上高団交渉に青年代表者の参加を検討することなどが提起されました。
北海道地連
RoootS先行導入の情報共有を
先行導入されたe事件管理システム(RoootS)について、保管金事務処理システムとの連携に不具合(RoootSで入力した金額と異なる金額でデータ送信)が発生したことや手探り状態で事務処理を行っているために事務効率がMINTASの半分程度といった職場実態が報告されました。また、「システムの全体像を把握している職員がいない。まるで人体実験をさせられているよう」といった発言もありました。こうした発言を受けて、札幌以外の支部から情報提供を求める意見や全国展開までに改修を求めていくべきといった発言があり、地連管内で情報共有を図っていくことが確認されました。
また、採用4年目の若手職員や若手の家裁調査官が退職していることが報告され、「裁判所が魅力的な職場ではなくなってきている」という指摘もありました。
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