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  トップページ > 全司法新聞 > 2011年4月 > 2124号
 
全司法新聞
 
 
全国に仲間がいます。ともにがんばりましょう
 
 3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震で犠牲になられた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された方々へ心からのお見舞いを申し上げます。今回の大震災では、裁判所職員及び裁判所庁舎も大きな被災を受けました。全司法は、1日も早い復旧・復興を願い、それに向けて組織の力を結集して支援していきたいと考えています。
 
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被災地からの緊急レポート
 
宮城からのレポート
 例年より寒く、小雪もちらつく仙台で、3月21日、本庁舎での通常業務が開始されました。満足に風呂にも入れない体で、暖房の入らない庁舎で寒さに震えながら、職員一同がんばっています。
 飲食店や弁当店もほぼ休みなため、昼食は皆さまの救援物資に助けられています。
 庁舎には亀裂がところどころ見られ、立ち入りのできない場所もありますが、業務に支障はありません。事件部は来庁者も少なく落ち着いていますが、事務局は慌ただしく、中でも大変なのは資料課で、書架自体の破損もあり、復旧まではだいぶかかりそうです。
 過去に大きな地震と津波を経験した宮城ですが、事務机が浮くほどの大きな縦揺れの後、庁舎から避難した時には、これほどの被害となろうとは、誰しも考えていませんでした。
 今回の大震災では、堤防を越え、車や船、家までも巻き込みながら10キロメートルも内陸や、高台の避難場所まで波が押し寄せたこと、建物は地震に強くてもライフラインは脆弱なこと、空腹を満たすために菓子類を求めて行列ができること、ガソリンがなく車が役に立たないこと、原発は決して安全ではなく危機対策も万全ではないこと、情報化社会の今でもデマや風評被害が起きることなどを知りました。
 でも、違う発見もありました。1時間前まで真っ暗だった道に信号や街頭の明かりが戻ったときの感動、わずかな材料と燃料で炊き出しをする飲食店、復興のスピード、そして、全国の全司法の仲間からの気遣いや励ましのメールの暖かさ。
 「がんばろう東北・関東」に寄せられたメッセージを見るにつけ、全司法の大切さを実感しました。これは全司法だからこそ、やれるのです。
 今は、多くの人々は被災者で、まだ先が見えない方もたくさんいます。でもいつか、全ての人が安らげる日が戻ると信じています。(3月24日現在)

福島からのレポート
 福島県は、震度6強〜5強、沿岸部は大津波で壊滅状態(死者・行方不明5000人以上)、原発事故で放射能汚染、風評被害で物資も来ない、という四重苦でたいへん酷い状況です。
 太平洋側で浜通りと言われている地区にある相馬支部、福島富岡簡裁の2庁は早々と閉庁となり、続いていわき市のいわき支部も閉庁となりました。
 職員は全員無事だったようですが、家屋が流されたり、損壊して避難している人がいる模様です。
 ライフラインは、全てダメになったところも多く、本庁も1週間後にやっと水が出ました。浜通りはまだまだのようで、風評被害で支援がなく、自前だけでライフラインの復旧作業をしているということもあるようです。
 原発被害(放射能汚染)では、避難指示、屋内退避指示という前代未聞のことが起こり、更に隣県まで巻き込んで牛乳や農作物等の汚染が問題となっています。
 福島市も物資が入ってきていません。営業しているスーパーは在庫処分だけです(値段も高い)。ガソリンスタンドもほとんどやってません。また放射線の数値も、一時は通常値の1000倍を越えていました。多くの人が外ではマスクをしています。
 テレビでは、退避地域でもないのに、すぐに健康に影響はないが、念のため、なるべく外出しないようにしましょう、などと放送されることもあって、とても不安です。
 全司法福島支部本庁分会の機関紙では、最近、原発問題を連載していたことがあって、「プルサーマルや原発の使用期間延長を許可した現在の県知事を許せない」としていましたが、そのとおりになってしまいました。
 全司法福島支部は、福島県原水協には加盟していますが、県労連から呼びかけれていた原発に関する運動に、最近はほとんど参加していませんでした。今は、これらの運動にも参加して、早く安心安全な福島と日本を作る必要性を強く感じています。(3月21日現在)

岩手からのレポート
 3月18日、東北地方太平洋沖地震により発生した津波により被災した大船渡簡易裁判所に、大船渡簡裁と盛岡の職員が訪れた。
 大船渡簡易裁判所は、盛岡から直線で約90キロメートル離れた、岩手県沿岸の一番南に位置している。簡裁判事1名と一般職員3名の家裁出張所が併設された独立簡裁である。
 リアス式海岸特有の入り組んだ入江の奥に盛町(さかりちょう)という地域があり、裁判所のほか法務局、営林署がある。海抜が低い地域であるが、大船渡港からたっぷり2・5キロメートルは離れている。津波で浸水するとは、誰もが考えもしなかった。
 3月11日午後2時46分地震発生。盛岡の裁判所では、大きい揺れの後まもなく停電。すぐにラジオを付けた。大地震に津波は必ずついてくる。沿岸部には裁判所が4庁ある。沿岸出身の職員も多数いる。津波情報は、誰もが知りたい情報だった。
 ラジオが「第一波到達予想時刻午後3時5分ころ」と告げた。誰かが、「早いな。逃げる時間がないなぁ。」とつぶやく。だが、これほど大きな津波がやってくるとは想像していなかった。
 午後3時30分ころ、ワンセグテレビを見た執行官が、宮古の魚市場が屋根しか見えなくなっていると知らせに来る。ラジオが「宮古市の一級河川下閉伊川を津波がさかのぼっている」と告げる。盛岡では、やっと、今までの津波とは違うと気づき始めた。
 18日午後11時ころ、大船渡へ記録等を引き上げに行った坂本書記長から「とにかく凄いっす」と電話があった。盛岡地家裁当局からは「庁舎は約1・5m浸水したこと。職員は、2階に避難し無事であったこと。庁舎内は、それほど浸水せず記録・備品は無事であること。裁判所裏の宿舎は浸水して居住不能であること。」を聞いていたが、街は至る所にがれきが散乱し、自動車が折り重なり、かろうじてそこが道路であったことが分かるくらいだったという。裁判所の周辺も、例外ではない。
 職員の中には、現在も親族の安否確認が取れない方、実家が流出してしまった方などが複数いる。一日も早く、生活の基盤を取り戻せることを祈り、そのために微力ながら尽力していきたい。(3月28日現在)

茨城からのレポート
 茨城支部の管内では、水戸地家裁本庁が一番の被害で、窓ガラスが割れたり、各法廷、天井の照明器具(カバー)の落下や空調機(吹き出し口)の周りの破損、時計の落下がありました。また、正面玄関の敷石が浮き、庁舎外周の一部の塀が崩壊し、歩道をふさいだりもしました。他庁では多少の亀裂ができたり、日立支部の駐車場の一部で液状化現象が見られました。
 現在は本庁及び管内において、ライフラインが復活し生活する上ではほぼ支障がない程度に復旧しましたが、通勤の足である常磐線及び水戸線などが復旧の目処が立たず、裁判官が出勤できずに裁判が開けない庁もあります。一般職員についてもガソリンが無く、車での出勤もままならない状況です。
 大震災当日は、ライフイン及び交通網が断絶し、帰宅難民となった者が60数名おり、南館1階(裁判員候補者待機室)に身を寄せ合い、懐中電灯の明かりの中で過ごしました。
 管内での帰宅難民については、調停委員宅にお世話になった者や庁舎の駐車場で車の中で過ごした者もいました。
 茨城県内では、未だ水が復旧していないところがあり、職員の中でも家が全半壊した者もいます。また、交通網(常磐線・水戸線・水郡線・鹿島線)が断絶しており、地盤の液状化現象(潮来町近辺)や津波被害(大洗町近辺)もありました。
 普段の何気ないこと(電気・ガス・水道)がどれだけ有り難いことか痛感しました。
 茨城支部管内においては、鉄道が再開すればほぼ通常の仕事ができる体制になるとは思いますが、東北の他の管内においては、水戸とは比べものにならない被害を受けているものと思います。また、身内の安否が不明な方もいらっしゃると思います。
 年度末及び異動の時期とも重なり非常に大変なときではありますが、復興に向けてみんな力を合わせて頑張っていきましょう。(3月25日現在)
 
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救援カンパに大きな支援と協力をお願いします
 
 「東北地方太平洋沖地震」によって、裁判所職員にも多数の被害がでています。全司法は、現在、救援カンパをとりくんでいます。みなさんの大きなご支援ご協力を心から呼びかけます。

 3月11日午後2時46分ころ、三陸沖を震源とした国内観測史上最大のマグニチュード9・0を観測する大地震が発生しました。宮城県・岩手県・福島県を中心に甚大な被害が発生し、未曾有の大災害となっています。
 裁判官、一般職及び司法修習生について無事が確認されておりますが、交通網や通信網の復旧に困難を極めていることもあり、家族と連絡が取れていない職員や自宅について被害を被った職員全ての被害状況を把握できていない状況が続いています。
 裁判所の施設関係では、仙台・福島・盛岡の本庁を含めた各管内で、天井の崩落、床の浸水や空調設備関係が故障し、復旧の目処が立っていないなどの被害が発生しており、一部の庁舎では業務停止の状況となっています。また、水戸地家裁本庁では、水漏れや窓ガラスが割れる被害が出ています。
 このような中、全司法では、各支部や最高裁当局を通じて、職員の被害状況を調査している段階ではありますが、国内最大規模の震災であり、今後状況が明らかになるにつれて、職員の被災が相当数に上り、被害が甚大になることを想定し、早期に全司法独自の救援カンパ活動をとりくむことにしました。
 本部指示のとりくみ概要は、次のとおりです。
《カンパの目的》組合員を中心とする職員(被災者)に対する救援。
《募金額》任意(国内最大規模の震災であり、甚大な被害におよんでいることをふまえた募金を要請)。
《対象》組合員に限らず、未加入者を含めたより多くの職員を対象。
《送金方法》本部募金専用口座への振込。
《とりくみ期間》当面5月末日まで。
《カンパの案分》カンパの集約額、被害状況等を勘案して本部で割り振りを決定し、被災地支部に交付する。
 
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被災地へ 全国からの激励メッセージ
 
 1日も早く平穏な生活が取り戻せるように、微力ながら、北海道も自分にできることで復興支援をしていきます。
 がんばろう東北・関東!(北海道地連)
 
 日本という国が「地震大国」であることを感じさせられました。しかし、これまでも幾度となく復興しました。これが日本の力です。きっと、今回も生まれ変われることを信じています。
 力が必要であれば言ってください!みなさんの力になりたいと思います。(札幌支部)
 
 この度の大震災に遭われた方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。みなさんに笑顔が戻る日が来ることを切に願っております。(函館支部)
 
 震災に遭われた組合員の皆さん、私たちは皆さんと共にいます。力を落とさず、強くたくましく、復興まで共にがんばりましょう!(釧路支部)
 
 地震は、山形でもとても恐ろしく感じました。こちらでも停電・物資不足などありましたが、隣県の支部として、心からの支援と協力を惜しみません。
 共に、がんばりましょう。(山形支部)
 
 皆さんの一日でも早い復興のため、東京地連は全力で協力をしていきます。
 もっと仲間を頼って!共に前進して行こう。(東京地連)
 
 被災地の皆様に、心よりお見舞を申し上げます。短いメッセージに一同万感の思いを込めて、一刻も早い復興を願っております。
 負けるな!東北・関東!(東京高裁支部)
 
 当支部には、東北・北関東出身の組合員が大勢います。家族のことと同じように応援し、見守っています。(東京地裁支部)
 
 被災地のみなさん。復興に向けた道は険しいですが、東京でもできることをし、応援してます。
 一緒にがんばりましょう。(東京家裁支部)
 
 被災された皆様にお見舞い申し上げます。中部地連一同、それぞれが社会活動に貢献することにより、被災地の復興のお役に立てればと考えています。
 被災地の一日でも早い復興を心からお祈り申し上げます。(中部地連)
 
 全国には仲間がいます!一日も早い復興を目指して、共に頑張りましょう。(愛知支部)
 
 誰もが町が消えるとは想像もしていなかった。被災された皆さんにかける言葉も思い浮かばない。
 ただ今は復旧に向けて皆さんのお役に立ちたい、ともに頑張りたいと伝えたい。(近畿地連)
 
 この度の東北地震によって被災された組合員・ご家族様・そして東北のみなさまに、心からお見舞い申し上げます。
 負けるな東北!寒さと飢えに耐えるみなさんの姿に阪神大震災の記憶が蘇ります。阪神大震災ではありがとう。
 次は私たちの番です!手を取り合って、共に乗り越えよう!(大阪支部)
 
 被災地各所の一刻も早い復興を心からお祈り申し上げます。遠隔地ですが、被災地からの声に直ぐ対応できる態勢作りを目指します。(京都支部)
 
 被災地のみなさん、ご無事でしょうか。被害の少ないことをお祈りしつつ、心からお見舞い申し上げます。
 神戸支部もかつて阪神・淡路大震災を経験し、多くの仲間が被災しました。連日の報道で見る凄まじい惨劇に心を痛めております。
 当面はカンパでしかお力になれず心苦しいですが、御身を大切になされ、復興の歩みが進むようにお祈り申し上げます。(神戸支部)
 
 被災した方々へ、心よりお見舞い申し上げるとともに、道のりは険しくも、1日も早い復興をお祈り申し上げます。負けないで!!(奈良支部)
 
 今回の東北地方太平洋沖地震により、被害に遭われたみなさまに心からお見舞い申し上げます。また、現在もまだ、物資等が充分にいき渡らない不自由な環境下で災害復旧に尽力されている全司法の組合員に心から敬意を表します。
 和歌山支部といたしましても、全司法本部、近畿地連とも連携し、カンパ等の支援にとりくんでいきます。(和歌山支部)
 
 甚大な被害の報に接し、心を痛めています。中国地連は、全国の仲間とともに、皆さんを支援していきます。がんばりましょう。(中国地連)
 
 「代われるものなら代わりたい」などと言ったりしますが、とてもそんなことが言えないような凄まじい状況に、ただただ心を痛めて遠くから見つめることしかできず申し訳なく思います。
 カンパはもちろんですが、何か少しでもお力になれることをこれから探していきますので、どうか頑張ってください。(岡山支部)
 
 私たちにできることは、ただ被災された方々を思い、考えて行動することだと思います。「オール・ジャパン」で応援しています!!(四国地連)
 
 被災地域の皆さんに、心からお見舞い申し上げます。九州の仲間も応援しています。
 復興の日を信じて、がんばりましょう!!(九州地連)
 
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青年協激励メッセージ
 
★青年協議長
 みなさまの支援ができるよう、精一杯ご協力いたします。一緒に頑張って、困難をはね返していきましょう。
 
北海道
 今回の地震の被害に遭われた方々に対しては、胸を締めつけられるような思いでいます。1日でも早い復興を心から願っています。

 
東京
 辛いときや、必要なものがあったら遠慮無く言ってください。私たちは、全力で皆さんを支えます!一歩一歩、共に歩いていきましょう!
 
★中部
 阪神・淡路大震災など、様々な困難がありましが、立ち直って来ました。今は本当に辛いことばかりだと思いますが、諦めないで!!
 
近畿
 大変なときこそ、助けあえるのが組合です!みなさんはひとりではありません。全国のなかまで、手を取り合って、復興を目指しましょう!!
 
中国
 未曾有の大地震と津波の影響による甚大な被害に胸が痛みます。復興のため、できる限りのサポートをしますので頑張ってください。
 
★四国
 ブロックは違っても私たちの心は一つ!
 足りないもの、して欲しいこと、なんでも言ってください!!
 
★九州
 私たちは「頑張って」と話すだけの組織ではなく「共に頑張る」組織だと思っています。遠い地であっても共に歩む気持ちでいます!
 
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新規採用者を全司法に迎え入れよう
 
 今年も、全国の職場で新採用職員が入所しました。採用者数は、昨年とほぼ同数の450人程度になると見込まれています。
 各支部では、4月期の新採用職員をはじめ、3月の総研卒業生、異動や昇任などで環境が変わった人たちを重点に、加入の呼びかけが行われています。
 特に新採用職員については、青年層が中心となって加入のとりくみが行われており、頑張りが目立ってします。
 安心して働き続けられる職場、国民から信頼される裁判所を実現させていくために、全司法に求められる役割は大きく、その力をいかんなく発揮できるためには、圧倒的多数で職場を見つめ、組合の風を吹かして、職場の多数が全司法に結集することが不可欠です。
 新採用職員に対して、職場のみなさんからも是非、加入の呼びかけをお願いします。そして、青年部、女性部、分会等の役員が加入の呼びかけに来た際に、もしも新採用者が加入にためらっているようであれば、「私も組合に入ってるし、あなたも入ったら。」と職場のみなさんからも、呼びかけてください。
 これまで加入に成功している支部において、その共通するポイントとして、(1)早期の加入呼びかけ、(2)新採用職員に比較的年齢が近い青年部、青年層を中心とした呼びかけ、(3)配属先の先輩からの呼びかけ、(4)日常的な結びつきに中で、不安や悩みに応えていくこと、等が挙げられます。
 一人でも多くの仲間を全司法に迎え入れられるよう、職場と機関が一体となって奮闘して行きましょう!
 
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