おいでやす全司法
プライバシーポリシー  
CONTENTS 全司法紹介 司法制度改革 少年法関連 全司法大運動 全司法新聞 声明・決議・資料 リンク サイトマップ
  トップページ > 全司法新聞 > 2009年2月 > 2073号
 
全司法新聞
 
学んだ学んだ学んだ 平和 貧困 労働組合
2/13〜14 第15回中央労働学校
 
 2月13日から14日まで滋賀県「長浜ロイヤルホテル」において全司法第15回中央労働学校を開催し、64名が参加しました。
 まず、地域で戦争体験の講演活動をされている平野喜三さんの「戦争体験を通じて伝えること」の講演、その後、関西勤労協会長の吉井清文さんによる「資本主義のもとでなぜ格差と貧困か、どう対処するのか」の講演が行われ、この2つの講演を受けて分散会を行いました。
 翌日は、関西勤労協講師の中田進さんによる「労働組合がいまやるべきこと」の講演、引き続き沖本学校長の「全司法の歴史に学ぶ」の講演を行い閉校しました。

平野講演
 平野さんは、1940年20歳で徴兵され、終戦時は、満州国関東軍に配属されていました。当時、日本は中国本土の東北部を侵略して満州国を作り、軍機能を一つにまとめた関東軍を置いていました。
 終戦直前突然ソ連が不可侵条約を破って満州に軍を進めてきたとき、人々を守るべき軍隊は真っ先に後退し、国策で移民した日本人の満蒙開拓団は女性と老人と子どもだけとなり、略奪、暴行、暴動の限りが尽くされ、多くの人が死んでいったこと、その後のシベリアでの抑留生活では、満足な食事も与えられず過酷な労働を強いられ、1か月で75キロもあった体重が36キロまで減少したこと、仲間が次々と栄養失調等で倒れ死んでいったこと、収容所からの脱走をはかり、途中で出会った小学6年生くらいの女の子に一緒に日本へ連れて帰ってと執拗にせまがれたが800キロの徒歩での移動と途中の危険を考えて泣く泣く中国に置いてきた辛い過去などを話されました。
 最後に、これらは全て戦争がまねいた真実であり、こうした事実から目をそむけることはそれを許すことと同じだとして話を終えられました。

吉井講演
 少子化対策につながるフランスの子育て支援制度の話から始まりました。その後、資本主義のもとで貧困は富との対照としてあられわれる。富には生産手段や嗜好品等の実際の富と貨幣があるが、貨幣の追求には際限がない。資本は労働によって作られた余剰価値を取り上げることによって増殖していくが、余剰価値の増大による機械化等は相対的過剰人口(失業者)を生み出すことなど、富の蓄積が労働者の貧困の蓄積を生み出すシステムを解明され、格差と貧困を拡大する日本の労働環境や社会の問題点を明らかにされました。
 最後に、全国組織の公務員労組に地域で民間労組等が集まれば、社会が変わることになる、奮闘を期待すると締めくくられました。

中田講演
 冒頭、年越し派遣村は歴史に残る出来事であり、その中で奮闘する労働組合の姿は共感を集めた。「派遣切り」をはじめとする雇用問題の悪化などから、今こそ労働組合の出番だということを強調されました。
 労働組合とは、数の力が支えであり、性別、年齢、支持する政党の違いを超えて、要求で団結し、たたかう組織、たたかってこそ仲間からの信頼が生まれるとされました。話は、憲法におよび生存権、勤労の権利について、現在の貧困、雇用問題と絡めて説明をされました。
 労働組合活動を行うにあたっての視点として、現実に活動をすすめるにあたり、いろいろな困難に直面するが、みんなで要求を話し合い、みんなで決定、みんなで実践を基本に進めていくことが何よりも大切であること、そして、忙しく働く仲間への思いやりから、役員の請負になりがちであるが、思い切ってみんなに頼んで仲間と共に活動することの大切さを強調されました。
 最後に、全国に組織が存在する全司法の役割は大きく、いまこそ労働組合の光で職場を照らそうと締めくくられました。

沖本講演
 中央労働学校の最後に、全司法の歴史の講演がありました。
 全司法の歴史を学ぶ意義は、労働組合運動は連綿たるものであり、諸先輩の運動の歴史を学ぶことにより、現在と将来に向かって私たちが何をすべきかを考えることにあるとしました。
 戦後間もなく旭川をはじめとする各地で全司法が産声をあげ、その後、最高裁当局から全司法へ度重なる弾圧があったが、そうした弾圧に屈せず諸先輩は、要求の実現と裁判所の民主化に向けて、仲間の団結を基礎に運動を旺盛にすすめてきたこと、そして、最高裁が全司法に対して、誠実対応を約束した92・3・18事務総長見解に至る歴史を振り返りました。
 最後に、労働組合は引継ぎ、引き継がれるものであり、諸先輩の運動とその努力に学び、私たちも現在とこれからのためにしっかりと運動を、次に引き継いでいこうと結びました。
 
ページの先頭へ
 
”守ろう!雇用とくらし” 銀座に響き渡るシュプレヒコール
1000人結集 2.13中央行動
 
 『なくせ貧困!仕事よこせ、守ろう雇用と暮らし!』をテーマに、2月13日、09年春闘第2次中央行動が実施され、全司法は、総勢51名が元気よく参加しました。
 やや強風のなかでしたが、日比谷野外音楽堂での中央集会、総務省前での行動、銀座パレード、経団連包囲行動等が展開され、延べ1万人が参加、『労働者派遣法の抜本改正、構造改革路線からの脱却、公務公共サービスの切り捨てにつながる道州制・地方分権反対、格差と貧困の解消、公務職場の賃金改善、麻生内閣の早期退陣』等を力強くアピールし、大きく盛り上がりました。
 銀座パレードでは、ぬいぐるみやプラカードを用いての楽しいパフォーマンス、「守ろう!雇用と暮らし」をはじめとするシュプレヒコールが通行人の共感を得ました。
 また、短時間でしたが行動の合間に東京地裁支部に集まり、行動初参加の青年からベテランまで、全国の仲間と交流を深めることができました。
 半日、歩いて声を出して、充実した行動でした。
 
ページの先頭へ
 
青年協議長はどこだぁ〜
深まる交流 2/14・15青年交流集会
 
 全司法青年協では、2月14日、15日、中央労働学校に引き続き青年交流集会を開催しました。参加者は51名でした。
 交流集会初日は4班に分かれて、長浜の黒壁・駅前エリア探索を兼ねての「青年協議長を探せ〜」を行いました。議長を探せで最後になった班には、罰ゲームをもうけたため、各班が不審者の様にキョロキョロしながら一生懸命に歩き回っていました。
 夜の交流会では、議長を探せ〜での盛り上がりもそのままに全員が「地域を超えた交流」を図ることができました。罰ゲームは「激辛唐辛子せんべいを食べる」で、食べた班の人達はかなり苦しんでいました。その他にも2つほど出し物を青年協主催で行い、大いに盛り上がり、そして、「宴」は時間を忘れて続けられました。
 最終日は、地連単位での交流を目的に、それぞれの青年協常任が中心となり参加者と各地へと出かけて行きました。
 三日間を共にした仲間との時間を有意義に共有しながら、将来の全司法を担っていく青年が、横の繋がりをつくる素晴らしいきっかけとなりました。
 
ページの先頭へ
 
広げようささえあい たすけあい
2月13・14日 拡大国公共済会対策委員会
 
 2月13日〜14日、虎ノ門パストラルに於いて、拡大国公共済会対策委員会が開催され、全司法は各地連代表と本部から9名が参加しました。
 昨年、保険業法と保険法(契約法)が改悪され、施行予定の2010年から、私たちの国公共済事業も利益追求型の「保険」同様に、保険法を適用される危険性が高まっています。こうした重要局面で、労働組合の相互扶助に基づく制度共済事業について学習し、私たちの制度共済への不当な規制攻撃に対してたたかう体制を強化する必要があります。
 会議では、国公共済会松渕専務理事の基調報告、松崎良教授(東日本国際大学)の特別講演、国公労連各単組からの報告・決意表明がなされ、国公共済会の有益性と、共済事業が労働組合の組織と財政強化に繋がることが確認されました。そして、組合の組織拡大とあわせて国公共済会への加入の拡大推進にむけたアピールが採択されました。全司法としても、国公共済会加入促進にむけたとりくみが急務です。
 
ページの先頭へ