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  トップページ > 全司法新聞 > 2009年1月 > 2071号
 
全司法新聞
 
秋田支部からおめでとう 09年 やさしい笑顔に包まれる年に
秘めたる可能性 大きく花咲かせよう
 
 「秋田」の名前の由来は土壌が稲作に向かなかったため付けられた「悪田」が転じたものだとも、アゴに似た地形から付けられた「齶田(あぎた)」が転じたものだともいわれています。その後、天平時代に「秋田」の表記で定着しました。
 縄文時代より、縄文人によって、現在の秋田県域にも縄文文化が栄えました。縄文後期の墓地遺跡であるストーン・サークル(環状列石・石籬 せきり)が鹿角(かずの)市の大湯に同規模の二つの環状列石があり、西側が万座遺跡、東側が野中堂遺跡です。やや大きい万座遺跡は、環状部分が直径46メートルもあり、太平洋戦争中は「神代」(かみよ)の遺跡として扱われました。
 また、秋田の竿燈(かんとう)祭は、毎年8月3日〜6日に行われており、竿燈全体を稲穂に、連なる提灯を米俵に見立て、額・腰・肩などにのせ、豊作を祈ります。このお祭りは重要無形民俗文化財に指定されており、青森のねぶた祭り、仙台の七夕まつりと並んで東北三大祭りの1つとされています。
 その他、きりたんぽ(杉の棒につぶした粳米のご飯を竹輪のように巻き付けて焼き、棒から外して、食べやすく切った物)や稲庭うどんなど美味しいものがとても豊富です。
 本誌「新年特別号」恒例の職場訪問は、食べ物が美味しく、厳しい冬にも負けない元気な秋田支部の職場を訪ねました。
 座談会では、柏木青年協議長、石川東北地連書記長を囲み、元気な秋田支部青年部を中心に、福島支部からもお二人が駆けつけていただきおおいに語りあいました。
 
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秋田支部 新春座談会 次代を担う青年 強い絆を広げよう
魅力あるレク活動 交流が深まり、運動の広がりに
 
 毎年、青年の集いを行っている東北。今年は、秋田が開催地とのこと。今回、その秋田支部にお邪魔して、福島支部の青年にも集まっていただき、生活のこと、青年活動のことなど、話に花を咲かせました。

青年部『生活苦しいよ〜』 みんなで改善要求

司会 青年にとって、賃金や手当はとても関心が高いと思いますが、感じていることや思っていることなどがあれば聞かせてください。
参加者 以前は車通勤でしたが、手当が2千円しかなく、ガソリン代にも足りないことから、今は徒歩で通っています。それから、住居手当が増額となると生活が楽になります。
参加者 青年の賃金が低い中で、民間の賃貸住宅に住んでいる人にとっては家賃はかなり大きな負担になっています。賃金を大幅に上げることは今の情勢では難しいとしても、せめて住居手当が増額されれば生活の負担が軽減されると思います。
参加者 私は平成20年4月に採用されたのですが、今の給料では、正直生活は楽ではなく、大変です。今の世の中での状況をみると、賃上げについては難しい面があるのかなとは思いますが、住居手当はもちろん、寒冷地手当についても燃料費高騰などの時代の流れに合わせて増額をしてもらいたいと思います。
参加者 賃金が低いため、月に当直を10回程度して、ようやく生活を送っている状況です。また、寒い地域の特徴でもあるのですが、車のタイヤが特殊でタイヤ費用をどう捻出しようかと考えています。やはり、今の青年の賃金ではまだまだ足りない状況にあると思います。これでは安心して結婚もできないと思うので、みんなで賃上げの要求をしていかなければと思います。
参加者 実際に、奥さんが専業主婦になった時に自分の給料だけでやっていける人、自分が今もらっている給料がもし旦那さんの給料だったら、それだけでやっていけると思える青年はいないのではないかと思います。
司会 生活をかなり切り詰めていけば、何とかやっていけるかもしれませんが、それでは他に何もできないですね。また、今の生活でいっぱいで将来設計を立てることもできない、貯蓄もできない人が多いのではと思います。

縦長秋田、食文化いろいろ

司会 話は変わりますがお正月で他とは違う特徴的なことや地元の食べ物のことなど聞かせてください。
参加者 特徴的かはわかりませんが、私の家庭では女性が雪寄せ(雪かき)をします。
参加者 全体的に特徴的なことはないと思いますが、一つ言えば山形では、そばを自分の家庭で打って食べます。
参加者 秋田は縦に長い県ですので、県北、県南、県央でそれぞれ食文化が違います。きりたんぽが秋田では有名ですが、実際食べるのは県北の方で、県南の人たちはあまり食べません。
参加者 きりたんぽの食べ方も、地元によって違って、焼いたりするのが手間になるので、はんごろし(半分程度お米を潰した物)した物をお団子みたいにして焼かずに食べます。それを「だまこ鍋」と言ってます。

レクはメリットいっぱい

司会 ところで、青年協や青年部に対するイメージや青年協議長杯ボーリング大会の感想などを聞かせてください。
参加者 私が青年部の時は、楽しそうだな、楽しんで交流を深めればいいのかなと思っていました。
参加者 みんなで集まってレクなどで楽しむことが青年部だと思っています。
参加者 青年協の活動は、教宣紙「時の窓」に掲載されている内容のとりくみしかわかっていませんでした。
参加者 秋田支部では、毎年青年協議長杯ボーリングを新人歓迎会の行事と併せてとりくんでいます。
司会 東北では、私も先日参加した東北青年の集いを毎年行っていると聞いています。その集いをはじめ、各支部や全国単位でのレクについて意見や感想などがあれば聞かせてください。
参加者 去年から東北青年の集いには参加してますが、これからもずっと参加したいと思っています。レクに参加することによって、組合に加入しているという実感が持て、普段会えない遠い人達と交流や他支部の人達との意見交換ができるところがうれしいです。また、他県での開催の時は、いろいろな所に観光できるところも魅力だと思います。交流を深める場としても集いは大切だと思います。財政にゆとりがあれば年1回ではなく、何回でも行ってもいいぐらいだと思います。
参加者 集いには参加したことはないのですが、支部で行っているボーリング大会などには参加しています。年に1回でも2回でも同じ世代の人達と集まってお酒を飲んだりするだけでもなかなか楽しいものですし、同じ秋田で働いている人達といっても、階や部署が違うとなかなか会う機会もないので、レクは必要だと思います。
参加者 集いなどに参加したり、女性協など他の単組の人達と交流したりする機会に、例えば何かゲームをやるというような目的で集まったとしても、違う職場で働いている人達、同じ職場で働いている仲間との話題の中で、必ず職場環境などの話になると思います。その会話の中で例えば他の県では、こんな問題があるとか、こんなとりくみを組合で行っているなどの話を聞いて持ち帰って、職場の中で不便なところがあった時の参考にしたり、改善を求めるために要求したりと、運動が広がっていくことがいいのではと思います。やはり一番の目的は、遊ぶことにしても、それをきっかけとして、共通の問題や要求を認識しあうことでみんなで実現に向かってとりくんでいけることなのかなと思います。
参加者 集いで運動会のようにみんなで玉入れをしたり、綱引きをしたりしたのですが、みんながそれぞれ真剣にとりくんでいて面白かったです。また、私は同じ県に同期がいなかったので、集いを通して同期が集まったりするので、そういう場で他県の同世代の人と話ができることが楽しかったです。集いなどのレクが続いていければいいなと思いました。
参加者 集いに参加した時に、友達がたくさんでき交流を深めることができたのですごく楽しかったです。せっかくなので、土日2日では時間が少ないので3連休に行うのもいいのかなと思いました。
参加者 私は集いには参加したことはないのですが、組合費を払っているだけでは賃金が少ない青年にとってはきついと思います。何かプラスアルファになるレクなどの楽しみを行うことは大事だと思っています。
参加者 集いには何度か参加したことがあるのですが、その時にお酒を飲んだり、みんなといろいろな話をする中で、各裁判所の青年の状況などの話も聞けますし、もちろん楽しい場でもあるのですが、いろいろなことが考えられるきっかけにもなる場でもありました。このような機会を増やしていって、今後もみんなで参加しあえればいいと思います。
参加者 今年の中央労働学校後のレクに参加して、雪合戦などをしたのですが、すごくおもしろかったです。組合の目的は、みんなの結束、結集だと思うのですが、その一つの手段がレクだと思っていて、みんなで体を動かしたり、お酒を飲んだりすることはいいことだなと思いました。
参加者 集いには何度か参加しました。東北6県の若い人達が集まるというのはあまり無いことですから、集まっていろいろな人達と話をするということはすごく良いことですし、楽しかったです。
参加者 組合に入った頃はわけもわからず、先輩について回って、とにかくよく遊んだことだと思います。そういう中で横との繋がりが持てるのは、青年部活動の一番良い所ではないかなと思っています。そのころ遊んでいた先輩達が今、上司になっていますけど、前に一緒になっていろいろなことをしてきたこともあり、仕事もやりやすいです。要求を掲げてやっていくだけではなく人との繋がりができるというのが青年部活動の最大の良い所ではないかなと思っています。
参加者 私は、去年の青森で開催した集いに参加しました。初めてのレクだったのですが、とても楽しかったです。その時に組合からも費用が出されていることを知り、自分が払っている組合費がこういう事にも使われていることを実感しました。
参加者 私は、大きい規模での集いには参加してないのですが、同年代の人達と話をしたりするだけでも、いい気分転換になります。普段は、管理職の方達との会話が多いため、飲み会やレクの場で青年の人達と横の繋がりを広げられるということが、私としては組合に加入した一番大きい部分だったのではと振り返ってみて思います。これから入ってくる人達にとっても、できるだけ交流の場を提供できるといいのではと思います。
参加者 この間までレクを担当していましたが、参加してくれるか不安でした。内容を工夫して呼びかけをして参加してくれたときは、すごくうれしかったです。ボウリング大会や飲み会しかイベントはやっていないのですが、同じ職場の中に同世代の人達がいなかったりするので、そういう場で話ができるというのは、自分にとってすごく貴重な時間だったと思います。管内で働いていた経験もあるのですが、管内の人も含めてレクができたらもっとよくなるのではと思います。
参加者 私はレクなどの活動にまだ参加したことがないのですが、イメージとしてはそういった活動の中で、思いっきり遊んだり、同期の人達と話しをしたりすることで、それが仕事の上でも非常に良い仕事を行うことにも繋がり、互いが高め合っていけるのではと思っています。これからもそのような活動を継続してもらえればと思いました。
参加者 私は、毎年集いには参加していますが、非常に楽しいです。東北の集いでもこれだけ楽しいので、全国での交流集会はどれだけ楽しいのだろうかと思い是非参加したいと思っています。この前の青年協総会に出席したんですが、各地の人達と話をして、すごく楽しかったですし、パワーがあるなと感じました。これからも交流の場を大切にしてみんなで参加していければと思いました。

次は秋田で開催 楽しく盛り上がる集いに

参加者 みなさんのお話を伺っていると、青年の集いは、好評で楽しいものだったということですので、是非、今後も続けていければと思っています。順当にいけば、次の集いは秋田です。秋田本庁にいる青年部が少数になってしまうという現状ですが、是非開催したいと思います。しかし、運営面に不安な部分も多々あります。新規採用者がたくさん入り、青年部員も増えて、企画・運営も過去の経験を踏まえながら無事に集いが開催できればと思っているところです。
参加者 次の秋田での集いについては、青年部員が、新規採用者が減ってきていることもあって減ってきているので、どのように運営や工夫をしていくか執行委員をはじめみんなで考えていかなければならないと思います。
参加者 ここ最近は、青森はカーリング、岩手はカヌー、と各地でいろいろな体験ができ、実行委員の方達が企画・運営に大変工夫されていると思っています。秋田の集いでもみんなが楽しめる企画を考えなくてはいけないと思います。
参加者 東北の集い、全国の交流集会に参加してきました。休日をつぶしてまで参加するのは嫌だという思いを持っている方もいると思います。ですが、実際参加してみると、やっぱり楽しいということを少しでも多くの人達に感じてもらいたいなと思っています。どのような企画でも、青年がそこに集まって一緒に何かをすることで盛り上がると思っています。実際今までが盛り上がっていますので、是非これからもみんなで参加していければと思っています。
司会 みなさんの話を伺ってみて共通して言われていることが、「横との繋がりが持てる」ということだと思います。これにすべての意味が含まれていると思いました。これからの裁判所を担うのは、私たち青年です。これから様々なレク活動や行動を通して、全国の裁判所で働く仲間が一人でも多く、全国で繋がりを持てればと思います。本当に今日は貴重なお話が聞けて良かったです。みなさん、お忙しいところどうもありがとうございました。
 
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