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  トップページ > 全司法新聞 > 2008年5月 > 2056号
 
全司法新聞
 
裁判員開始へスパート
全国の職場から声をあげよう
 
 裁判員制度の施行期日(〇八年五月二一日)も確定し、次年度予算は、裁判員制度の施行にむけて、人的・物的態勢を充実させ、「万全の態勢」を整えさせるためのラストチャンスとなります。また、諸要求貫徹闘争期は、最高裁が八月末に提出する二〇〇九年度裁判所予算の概算要求にむけて、全国長官所長会同を開催(六月一八〜一九日)し、裁判所の当面の政策と基本方針を固めて概算要求作業に入る重要な時期にあたります。このふたつの点から、〇八年諸要求期貫徹闘争は、これまで以上に職場からの要求や運動の積み上げが求められます。

 〇八年諸要求期貫徹闘争は、七月一六日全国統一早朝時間外職場大会と引き続く一日の全国統一プレート行動を配置して、三回の給与課長交渉を実施し、ヤマ場交渉として、六月二三日三局+情報政策課、二四日人事局長、二六日事務総長交渉を実施し、職場諸要求の前進をめざします。これら最高裁交渉にむけて、職場の要求や意見反映を最大限はかっていくために、職場・機関からの「上申闘争(一人ひとりの上申を求める要請書提出行動、交渉・折衝の積み上げ)」を特段に重視し、全国一丸となったとりくみを追求します。
 
 まず、全国統一要求をみんなのものとし、組合員一人ひとりが要求実現の担い手となるとりくみとして、「組合員一人ひとりの上申を求める要請書提出行動」にとりくみます。職場長に要求の切実性と正当性を理解させたうえで、所属長に上申をさせ、所属長からさらに各庁の長、最高裁へと上申させたうえで、最高裁交渉での全国統一要求の前進をめざすことになります。
 同時に、この行動をつうじて組合員の自覚と職場会の確立等職場組織の力量を高め,未加入者も含めた要求組織を追求し、職場のたたかいを通して組織拡大・強化につなげる運動を一歩でも二歩でも前進させることを重視します。
 
 次に、この行動と結合させて、地連・支部・分会等は、職場の重点要求の前進に向けて、全国長官・所長会同までに所属長交渉を配置し、所属長、各庁の長から最高裁への上申を追及することを強めます。その際、職場決議、ビラ配付、独自署名や寄せ書き、庁舎周辺デモ等、創意・工夫した多様なとりくみを展開して、要求の切実性と正当性をアピールします。あわせて職場での運動を通じた組織強化・拡大を追求します。
 
 六月二日行(二)上京団交渉、六月九日青年協上京団交渉を実施します。これら上京団交渉にむけて、行(二)職や青年の要求の切実性と正当性を直接最高裁に伝え、要求の前進をもとめるとりくみとして、行(二)職は、「行(二)職員の処遇の維持・改善と行(一)転官方策の実施を求める」要求署名行動、青年は「願い爆発!打ち上げ花火行動」(寄せ書き)を行います。
 
 諸要求期貫徹闘争は、職場総点検・要求組織行動もふくめて、職場会を開催して職場の要求を話し合ったり、「組合員一人ひとりの上申を求める要請書提出行動」を職場で実施するために、職場会で意思統一を行ったりと、職場での組合活動が未加入者にも見える時期でもあります。未加入者に対して、この2つのとりくみへの参加を呼びかけ、加入にむけたひとつのきっかけにしていきましょう。
 
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後半国会の焦点
公務員法・少年法、審議入り
 
【道路整備財源特例法改定案】
 福田内閣と与党は、4月30日、ガソリン税の「暫定税率」を復活させて今後10年間増税を続ける租税特別措置法改定案を、衆院の「再議決」によって強行成立させました。
 これにより、5月1日から暫定税率分(1リットル当たり約25円)など国民には約2・6兆円の大増税となりました。日本各地でガソリン大幅値上げの悲鳴があがる一方、在日米軍に年間2千億円以上の税金を投入する「思いやり」予算の新特別協定という条約が発効しました。これは、政府が福祉切り捨ての一環として、毎年、社会保障費の自然増分をカットしている額(2千2百億円)に匹敵します。(右下の表参照)
 これに続き、5月12日、道路特定財源を10年間維持する道路整備財源特例法改定案を参院本会議で否決しましたが、13日に与党が衆院で再議決を強行し成立させました。暴挙に次ぐ暴挙です。

【後期高齢者医療制度】
 75歳という年齢を重ねただけで、今まで入っていた国保や健保から追い出され、保険料は「年金天引き」され、保険料が二年ごとに際限なく値上げされ、払えない高齢者からは保険証を取り上げ、健康診断から、外来、入院、「終末期」まで、あらゆる段階で、安上がりの差別医療を押しつけられます。現代版「うば捨て山」とも「長寿こらしめ制度」とも言われる血も涙もないひどい制度です。
 4月15日に年金からの天引きが始まり、市町村に問い合わせや抗議が殺到。保険証が届かないなどの混乱も加わり国民の中で同制度への怒りが
沸騰しています。
 国民の大きな批判の前に、政府・与党は、「説明不足だった」などと言いわけしたり、「長寿医療制度」に名前を変えるなどと言い出しています。しかし、政府が説明すればするほど、国民の不安や怒りはひろがるばかりです。

【公務員制度改革基本法案・少年法改正案】
 官僚の天下りを野放しにする公務員制度基本法案は、5月14日から審議入りし、犯罪被害者の審判傍聴権などを認める少年法改正案は12日の週に審議入りの予定となっており、予断を許さぬ情勢です。
 委員会での審議入りにあわせ、国会傍聴行動にとりくんでいます。
 
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第79回メーデー
全国にひびく”なくせ!貧困と格差”の声
 
 五月晴れの5月1日、第79回メーデーが全国357か所で開催され、25万人が参加しました。ガソリン増税のこの日、給油所のメーター料金が急上昇するデコレーションが登場するなど、各地の会場で工夫がこらされ、「なくせ!貧困と格差」の唱和が青空に響き渡りました。

戦争と貧乏をなくそう
 全労連などでつくる実行委員会が主催する第79回中央メーデー式典は、東京・代々木公園で開かれました。
 約4万4千人の参加者は増税と医療改悪、改憲に反対し、国民本位の政治実現をアピールしました。
 あいさつした坂内三夫全労連議長は、「要求と運動が世論となり、政治を動かす新しい情勢が始まっている」と情勢の特徴を指摘。労働者の働き方を改善せよ、命と尊厳を踏みにじる後期高齢者医療制度を撤回せよ、日本農業と地球環境を守れ、中小・零細企業の営業を守れ、憲法守れの声が圧倒的な国民世論となっているとのべ、「世界と日本から戦争と貧乏をなくすために共同を広げてともに奮闘しよう」と呼びかけました。また、青年に向けて「新しい時代を切り開く運動に積極的に参加して若者の力で世の中を変えよう」と呼びかけました。
 3・23沖縄県民大会代表の玉寄哲永さんも登壇し、米兵による犯罪が後を絶たない沖縄の実態を告発し、米軍基地の整理・縮小や日米地位協定改定などを求める県民に背を向ける政府・与党を厳しく批判し、「沖縄から国の流れを変えたい。力を貸してほしい」と呼びかけました。
 式典終了後、格差社会や憲法改悪、老人いじめに両手を突き出し「ストッピングー(止めろ)」と連呼するデコレーションなどを先頭に三コースに分かれてデモ行進しました。
 中央メーデーには、全司法本部・東京地連・在京の仲間63名が参加し、元気よく行進しました。

岩手でも24人が参加
【岩手支部発】
 第79回メーデーが岩手県内でも各地で開催されました。岩手支部全体では、OBの協力を得ながら、組織人員の2割にあたる24名が参加しました。朝だったり、午後だったり、夜だったり、集会の時間帯は地域によってまちまちでしたが、職場で調整・工夫して年休取得をして、参加した分会も多く見られました。
 朝からの集会となった盛岡での県中央集会には、「かぶり物」を用意した参加者が現れました。審査員の目にとまり、デコレーション部門で敢闘賞を受賞、賞状と金一封をゲットしました。最高気温が二七度を超す暑さの中での奮闘が報われた形です。
 僅かに残る桜の花びらを愛でながらの「昼食」、他単組との交流など、メーデー万歳!労働者の祭典万歳!のひとときでした。
 
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平和行進 夢の島を出発
 
 「核兵器のない世界を」を声に、50周年を向かえた2008年国民平和大行進の出発集会が5月6日、東京・夢の島で開かれ、広島に向けての行進がスタートしました。
 夢の島にある第五福竜丸展示館前で出発集会が行われ、海外からの参加者を含め1400人が参加しました。集会終了後、緑まぶしい晴天の中を、港区役所に向けて約12キロメートルを行進しました。運動不足の私にとっては少しこたえましたが、メタボ対策の一つにはなったと思います。
 これから、全国十一幹線コースと各地の網の目での行進が繰り広げられます。「核兵器廃絶」を声高らかに、少しでも行進に参加してみましょう。
 
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5.3憲法集会
”9条を世界に”とパレード
 
 東京では、日比谷公会堂で「5・3憲法集会」(憲法会議、許すな!憲法改悪・市民連絡会など八団体で構成する実行委員会主催)が開かれ、小雨のなか、四千三百人が参加しました。会場に入りきれない参加者は、場外に設置された大型スクリーンの前を幾重にも囲みました。
 集会では、女性の憲法年連絡会の堀江ゆりさんが、改憲を掲げた安倍政権を退陣に追い込むなどこの一年間の変化をのべ、「憲法九条を守ろうという世論の高まりのなかで開かれた集会。もっともっと運動を強めよう」と主催者あいさつ。
 音楽評論家・作詞家の湯川れい子さんは、「母は自分の息子が戦死したにも関わらず、不平・不満を言わなかった。平和憲法をきちんと教育することが大切」と話されました。
 元米陸軍大佐・元外交官のアン・ライトさんは、「戦争に矛盾を感じて退役したこと。憲法九条をもつ日本は平和な世界のモデル。九条を世界に」と語りました。
 社民党の福島瑞穂党首は、憲法二五条を守れとたちあがった若者など「この数年の国民の力を実感する」とのべ、「人間を尊重する幸福の社会をつくろう」と訴えました。
 最後に共産党の志位和夫委員長は、「憲法を平和に生かし、暮らしに生かすための攻めのたたかいを、あらゆる分野で発展させよう」とよびかけ、平和に生かす点で、名古屋高裁判決は自衛隊イラク派兵に真正面から憲法違反と断じた歴史的・画期的なものと指摘。暮らしに生かし、貧困と格差をただす点では、日本国憲法が三十条におよぶ人権条項をもつ世界で最も豊かな人権憲法だとのべました。
 開始したときに降っていた雨も参加者の熱気に退散し、集会後、うちわや風船を手に銀座パレードが行われました。
 
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