来年4月期に向け、増員・庁舎・健康管理・異動など、職場の様々な要求を前進させるためには、秋のたたかいが重要です。とりわけ、地連・支部が主役となり、各機関・職種の意思統一をはかり、多彩な独自行動を行い、当局を追及していくことが求められています。今号は、4地連の書記長に秋の行動をうかがいました。
中部地連
大幅増員もとめ署名とプレート行動 この秋、中部地連は、裁判員制度運用に向けた態勢整備、適正な人員配置、事務局総務・会計部門、家事や刑事、中小規模庁や支部への人的手当、専任事務官の登用課題、行(二)職の個別要求課題、北陸からのヒラ書記官異動をはじめとする異動要求課題、共済組合支部の統合等の課題を重点課題として、その他管内各支部執行部から寄せられた意見等をもとに確立した職場の切実な要求の実現と前進をめざします。
要求実現に向けたとりくみとして、12月21日に昼休み職場大会と引き続く午後半日の中部地連独自プレート行動を配置して運動をすすめます。要求の前進がなければ、中部地連独自の統一プレートを実施し、4月期に向けた名古屋高裁当局の最大限努力をひきつづき求めることとします。
さらに職場からの上申行動を強めるために、教宣態勢を強化し、支部機関への地連オルグを配置するとともに、「2008年4月期における名古屋高等裁判所管内での増員を求める要求署名」行動を実施します。
近畿地連
独自プレートで職種要求の前進を
近畿地連では、秋闘期における運動方針の確認と11月9日・20日の地連交渉を全支部で支援するとの観点から、11月7日に地連独自統一昼休み職場大会を行うとともに、12月20日に午後半日のプレート行動を配置して、全う希望の行(二)職員の意見をふまえた誠実な対応や医療職の職務内容の明確化と職務評価の向上による処遇の改善等を追及していきます。
また、事務官・法廷警備員については、本部事務官対策非常任中央執行委員との連携を図りながら「参事官室提言」の中間総括と事務官の要求をふまえたとりくみをすすめていく予定です。
さらに、ここしばらく開催できていなかった支部調査部長会議を開催し、個人情報保護や査定昇給制度の導入をふまえて、今後の調査活動のあり方についての検討をすすめていくことも予定しています。
組織拡大については、4月期に採用予定者名簿が不足した関係でこの10月期に42名の採用があったので、現在その100%加入をめざして各支部で最大限の努力をしてもらっているところですので、近畿地連としても、近々皆さんにうれしい報告ができるように各支部を支援していきたいと考えています。
九州地連
プレートかまえ上高団交渉も
九州地連では、増員による繁忙職場の実態改善や昇格・異動等の要求前進をめざし、秋闘方針案で12月21日午後半日の統一昼休み職場大会と引き続く午後半日の独自プレート行動を提起しました。また、10月中に地連重点要求書の確立をめざします。
具体的には、10月15日の調査官による上高団交渉を皮切りに、11月12日には支部代表者による上高団交渉を行う他、重点要求実現署名にもとりくみます。各支部における独自要求書確立やその実現にむけた補助戦術の追求も合わせて、職場に根ざしたたたかいとなるよう各支部との連携も強化します。
終盤の行動では、昇格・異動を中心とする11月下旬の次長交渉、賃金・増員を中心とする12月の局長交渉で、要求実現をめざします。大分本庁北棟のEV設置や鹿児島地裁加治木支部の新営など、庁舎面での成果が示すように、要求し続けなければ改善はありえないことをしっかりとかみしめ、要求に確信をもってとりくんでいきます。
東京地連
寄せ書き行動で職場の声届ける
はたらきやすい職場環境を作りたい。増員などでは一定の成果を上げている東京地連ですが、支部定期大会などでの発言を聞く限り、メンタルヘルス・庁舎改修・裁判員制度の準備などの問題が山積されたままです。
ひとつでも多くの課題を解決させるべく12月10日に配置する東京高裁局長に向けて管内全支部から寄せ書き行動を展開します。
すべての職場からの要求を東京高裁当局にぶつけ、要求実現を迫ります。あわせて、全司法本部が配置する最高裁人事局長交渉を支援するとりくみも実施します。
さらに、11月3日に支部委員長会議を開催し、後述の組織強化・拡大に向けた意思統一を図るとともに、秋闘のとりくみや全司法大運動などの成功に向けた議論を行います。
東京地連が最重要課題と位置づけている「組織強化・拡大」は、全国書記長会議をスタート地点に、新採用職員へのはたらきかけ、未加入者への呼びかけ、各執行委員会の運営改善など出来ることは全てやりきり、組織を1人でも増勢へ向けます。
裁判所で働けて良かったといえる職場環境をめざして、東京地連はこれからも奮闘していきます。
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